紀元前1世紀の東南アジア 漢王朝のベトナム支配 

復習 1世紀の東南アジア

 1世紀、漢王朝の支配下のベトナムを見ていきました。漢王朝に対して反乱(徴姉妹の反乱)を起こしたが失敗。ベトナムの支配は強化された。

紀元前1世紀の国際情勢

 紀元前1世紀(BC100年~BC1年)、日本は弥生時代。西日本で「クニ」の統合がみられる。また、関東でも環濠集落がみられた。

 漢王朝は、武帝の時代の安定期。儒教教育が始まったのもこの時代である。ヨーロッパは共和制ローマの時代。カエサルが登場した。時代である。

漢王朝のベトナム支配

 ベトナムが漢王朝に組み込まれたのは、紀元前2世紀末のことである。

 当時のベトナムは、中国の南シナ海沿岸部とまとめて交州と呼ばれた。

 前漢の時代、中国は十三刺史部に分けて統治された。刺史(しし)とは地方の監察官である。当時、地方官僚と贈収賄が問題になっていて、これを防止するようになった。

 交州は、その十三刺史部の1つであった。交州は、9つの郡に分けられた。現在の広州市に1つ、広西チワン自治区に3つ、海南省に2つ。そして、ベトナムは3つ設置された。

 北ベトナムの交趾郡と九真郡、南ベトナムに日南郡を設置した。ちなみに、交州の由来は交趾郡からきている。