前回の復習 6世紀のスペイン
6世紀のスペイン。イベリア半島は、西ゴート王国が支配していた。フランク王国に南フランスを奪われ、拠点をスペインに移した。都をおいたトレドはここから発展していく。
今回は、西ゴード王国がイベリア半島へ進出して行く過程を見ていきます。
5世紀の国際情勢
5世紀(401-500年)。日本は、古墳時代。中国では魏晋南北朝の戦乱期。南北朝時代で、北朝では庶民を中心に仏教が広まる。一方で、南朝では六朝文化と呼ばれる貴族文化が花開く。
ヨーロッパでは、ゲルマン民族大移動の時代である。
アジア系騎馬民族を撃退
フン族を撃退
51年、西ゴート王国は、西ローマ帝国と連合軍を結成し、アジア系騎馬民族のフン族を撃退した。この戦いをカタラウヌムの戦いという。
フン族の王アッティラ大王
フン族は、アジア系騎馬民族である。4世紀に東欧へ侵攻。これがゲルマン民族大移動に繋がった。
西ゴート王国、スペインへ
スペインへ侵入
5世紀初頭、西ゴード王国は南フランスに拠点をおいていた。15年にスペイン(イベリア半島)へ侵入。
ヴァンダル王国
西ゴード王国侵入前にスペインに拠点をおいていたのは、ゲルマン民族のヴァンダル王国であった。
ヴァンダル王国は、フン族に追われて、06年にスペインに侵入。15年に西ゴード王国が侵入すると、北アフリアへ移動。以後、北アフリカに拠点おいた。6世紀初頭に、東ローマ帝国のユスティアヌス帝によって滅亡する。
ローマを占領
4世紀末、ローマ皇帝デオドシウス帝が崩御。ローマ帝国は東西に分裂した。
10年、西ゴードのアラリック王がローマを占領。ただ、西ローマ帝国を滅ぼすことはなかった。