紀元前5世紀のスペイン カルタゴとフェニキア人

前回の復習 紀元前4世紀のスペイン

 紀元前4世紀、スペインを含む西地中海は、カルタゴの勢力圏であった。スペイン沿岸部にはカルタゴの植民市が多く建設された。

 紀元前4世紀、アレキサンダー大王がシリアを征服。多くのフェニキア人がカルタゴへ移住した。

紀元前5世紀の国際情勢

 紀元前5世紀(紀元前500年-紀元前401年)。中国は春秋戦国の戦乱期。春秋時代から戦国時代へいこうしたじだいである。

 インドでは、アレクサンドロスの侵攻を受けて、マウリア朝が成立する。

カルタゴ

 カルタゴは、フェニキア人の植民市の一つである。北アフリカのほぼ中央部にある。現在のチュニジアに当たる。

 フェニキア人は、カルタゴを拠点に西地中海に多くの植民市を形成し、西地中海に貿易圏を形成した。

フェニキア人

フェニキア人

 フェニキア人は、セム語族の一つ。シリアを拠点において、地中海交易で栄えた。

アケメネス朝の保護

 当時の中東は、アケメネス朝の時代。フェニキア人は、アケメネス朝の御用商人として保護を受けていた。

ライバルは、ギリシャ

 紀元前8世紀になると、ギリシャが台頭。

アルファベットのもとになった フェニキア文字

ペルシャ戦争で敗北

ペルシャ戦争

サラミスの海戦

拠点は西地中海に

 サラミスの海戦に勝利したギリシャ軍は、東地中海の貿易を独占するようになる。一方で、敗北したフェニキア人は拠点を西仲介へ移す。これにより、カルタゴは巨大化した。