概要・地理

ここでは、南シナ海沿岸のエリアを見ていきます。具体的には、香港・マカオ、沖縄、台湾、北ベトナムの歴史を見ていきます。このエリアは中国の歴代王朝の影響を色濃く受けている。
現代
冷戦後 香港・マカオ返還
香港・マカオは中国へ返還され、一国二制度下で激動期にあります。台湾は民主化を成し遂げ、ハイテク産業で世界を牽引。沖縄は復帰後の開発が進む一方、基地問題が継続しています。北ベトナム主導で統一されたベトナムはドイモイ政策で急成長。全域で中国の台頭が大きな影響を与えています。
冷戦期 ベトナム戦争
大戦後、北ベトナムは独立戦争を経て社会主義国へ。台湾は国民党政権下で「奇跡」の経済発展を遂げます。沖縄は米軍統治を経て1972年に日本へ復帰。香港・マカオは中継貿易やギャンブルで繁栄し、冷戦下の複雑な政治状況を生き抜きました。この時期、各地域で独自のアイデンティティが形成されました。
大戦期
帝国主義の波が押し寄せ、台湾は下関条約で日本の植民地へ。沖縄は廃藩置県を経て皇民化教育が進みました。北ベトナム(トンキン)は仏領インドシナの一部として搾取に抵抗。香港・マカオは植民地として拡大・維持されましたが、大戦中、沖縄や香港、台湾は日本の戦時体制下に置かれ激戦地となりました。
近代
幕末・明治 イギリス植民地の香港
列強の侵食が加速。香港はアヘン戦争等で英領となり、マカオもポルトガルの実効支配が固まりました。ベトナムはフランスの侵攻を受け、1880年代に保護領化。沖縄は琉球処分により日本に編入されました。台湾も日本の領有直前の清朝統治末期、近代化の試みが行われましたが、植民地化の足音が迫りました。
江戸時代 ポルトガル・オランダの進出
大航海時代の到来でマカオにポルトガル、台湾に蘭・西が拠点築くも、台湾は鄭成功を経て清朝へ。琉球(沖縄)は薩摩の侵攻を受けつつ、中琉両属で繁栄。ベトナムは南北抗争を経てグエン朝が統一しました。香港はまだ小漁村でしたが、欧米諸国との交易が拡大し、地域のパワーバランスが大きく動いた時期です。
中世
武家の時代
琉球では按司が割拠し三山統一を経て琉球王国が成立。台湾は原住民の社会が続きましたが、漢人の渡来が始まります。ベトナムは陳朝や黎朝が独立を維持し、元軍を撃退。香港周辺は南宋遺臣の終焉の地となり、マカオ近海も交易路として重要視されました。各地域で東シナ海・南シナ海交易が活発化しました。
公家の時代
ベトナムは中国(唐)の支配(北属期)を受けつつも、10世紀に呉朝が独立。琉球は貝塚時代からグスク時代への転換点にありました。台湾は原住民諸族の居住地として独自の文化を保持。香港周辺は広州を拠点とする海外貿易の寄港地として機能し、唐から宋へと移り変わる東アジアの国際秩序に組み込まれました。
古代
紀元後
北ベトナムは後漢以降の中国王朝が直接支配し、儒教や漢字文化が浸透。沖縄は貝塚時代で独自の狩猟採集文化を継続。台湾も先史時代が続き、原住民文化が展開。香港周辺も中国王朝の辺境として塩田や真珠採取が行われました。この時期、中国文化圏の境界線として、各地で定住化と社会的階層化が進みました。
紀元前
北ベトナムでは高度な青銅器文化のドンソン文化が栄え、初期国家の伝統が芽生えました。沖縄は貝塚時代前期で、本土とは異なる食文化が発展。台湾はオーストロネシア語族の故郷として各地へ拡散する拠点でした。香港周辺には百越と呼ばれた人々が居住。中国の秦・漢帝国による南方拡大が始まる前夜の時代です。