2世紀の朝鮮半島 漢王朝と朝鮮半島

2世紀の国際情勢

 2世紀、世界には2大帝国が全盛期を迎えていた。東の漢王朝と西のローマ帝国である。この時代は平和な時代がつづき、東西交流も盛んであった。シルクロード沿い商人が集まった。

2世紀の東アジア

 漢王朝も、2世紀に入ると勢いがなくなった。幼少皇帝が続き、外戚(皇帝の母方の一族)や宦官(幼少期の皇帝のお守りをする官僚)が政治を私物化していった。地方には皇帝の権力が及ばなくなり、地方豪族が独自の政治を行うようになった。そして、黄巾の乱をきっかけに三国志の戦乱の時代へ移っていく。

漢王朝の朝鮮半島統治

 漢王朝は、朝鮮半島北西部に楽浪郡を置いた。漢民族が官僚として派遣されていた。楽浪郡は、朝鮮半島北東部の統治とともに、満州族、韓民族、日本民族(倭)の使節を歓待していた。