ラテンアメリカの歴史

概要・地理

ラテンアメリカは、中米と南米で構成される。

 中米は、カリブ海の沿岸部である。カリブ海は、北アメリカと南アメリカの間にある海である。北はアメリカ合衆国で、南は南アメリカ大陸である。東(大西洋側)は西インド諸島があり、西(太平洋側)は陸続きでつながっている。その北半分はメキシコである。

 南米(南アメリカ大陸)は、赤道周辺から南極圏まで広がる細長い大陸である。西(太平洋側)には、環太平洋造山帯のアンデス山脈があり、これが自然国境になっている。赤道付近は熱帯雨林でアマゾン川が流れている。

現代

冷戦後

 ラテンアメリカは、冷戦終結後も経済は安定せず、たびたび経済危機がおこっていた。その1つがアルゼンチンである。また、MERCOSUR(メルコース)によって、ラテンアメリカは互いに経済的結びつきを強めている。

冷戦期

 第2次世界大戦後、アメリカと結びついた富裕層が台頭した。これに反発するように、ラテンアメリカでは多くの左派政権が成立。彼らは、ソ連の支援を受けた。そのピークが60年のキューバ危機である。

大戦期

 帝国主義時代に入ると、アメリカは中米への関与を強めていった。その大きな影響を受けたのがキューバとパナマである。また、アメリカで移民排斥が進むと、多くの日本人移民が南米へ流入した。

近代

19世紀後半

 19世紀後半の主人公は、メキシコである。アメリカ=メキシコ戦争で敗北したメキシコは、ヨーロッパの介入を受けるようになる。

フランス革命後

 18世紀末、フランス革命でヨーロッパは混乱。この時期に、ラテンアメリカの多くの国は独立を果たした。それを支援したのがイギリスとアメリカであった。

フランス革命以前

 16世紀にアステカ王国、インカ帝国が滅亡。スペイン人の支配が始まる。最初は、ポトシ銀山を中心とした鉱山開発が行われた。鉱山が枯渇すると、砂糖などのプランテーション(大規模農場経営)へ移行した。この時の労働力に使われたのが、アフリカの黒人奴隷であった。

中世・古代

 コロンブス上陸以前のラテンアメリカでは、2つの独自文明が展開されていた。メキシコ地方のマヤ文明とペルーのアステカ文明である。

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