2000年代のトルコ・ギリシャ アテネオリンピックとイラク戦争

 2000年代、日本では小泉純一郎氏の長期政権時代である。世界では、9・11テロにより、イラク戦争が勃発した。

 そのころ、トルコではエルドラン首相が誕生した。このころからトルコのEU加盟交渉が始まった。ギリシャでは、統一通貨ユーロが導入され、ギリシャオリンピックが開催された。

08年 リーマンショックで世界的不況に

 アメリカで不動産バブルが崩壊。大手金融機関であるリーマンショックが破産した。これにより、世界的な金融不況が始まった、株式などのリスクの高い金融商品が売れなくなり、資金が国債などの安全資産に流れた。また、若年層を中心に失業率が上昇した。

 日本では年越し派遣村が登場し、民主党政権が成立した。中東では、若年層の就職難からアラブの春が始まった。

05年 トルコ、EU加盟交渉を開始

 トルコのエルドランと首相は、この頃、EU加盟交渉を開始した。しかし、交渉は難航。現在も加盟に至っていない。トルコ国内でもEU加盟に慎重な意見が出ている。

04年 8年ぶりの悲願、アテネオリンピック

 アテネは、オリンピック発祥の地である。1896年、第1回オリンピックもアテネで行われた。100年後の1996年もアテネで行おうという話もあったが、残念ながらそれはかなわなかった。そして、その8年後の04年にアテネオリンピックが開催された。

03年 トルコでエルドアン首相が登場

 金融危機をうまく収束させたエルドランが首相になった。エルドラン首相時代GDPは年平均4.9%の高成長つづけた。エルドアン大統領は民主化政策を務めていった。

03年 イラク戦争

 01年、アメリカで9・11テロが勃発した。アメリカのブッシュ大統領は首謀者のビン=ラディンが潜伏しているアフガニスタンを攻撃。そして03年、イラクを攻撃した。当時、イラクは、シーア派バース党フセイン大統領が治めていた。

 この戦争は、国際世論を2分した。アメリカ、イギリスはすぐにイラクをたたくべきとしていた。一方で、ロシア、中国、フランスはこの戦争に対して消極的であった。そのため、常任理事国のうち3か国の反対があったので、アメリカは国連を動かすことはできなかった。そのため、アメリカはイギリスなどの有志連合でイラク戦争を始めた。

 04年、フセイン政権は崩壊した。フセイン自身は処刑された。バース党の残党は、テロ組織に参加した。これで誕生したのがISIL(イスラム国である。)

 アメリカは、フセイン政権打倒のため、クルド人に武器提供を行った。