13世紀以前のアメリカ

メキシコとペルー

コロンブス以前のアメリカの中心は太平洋側にあった。
中米メキシコ(メソアメリカ)と南米ペルー(アンデス)である。

13世紀

 日本では、鎌倉時代。このころ、ペルーでインカ帝国が成立したと思われる。

11世紀

 日本では、平安時代中期。このころのメキシコでは、北からチチメカ人が侵入。チチメカ人の一部族アステカ族が14世紀にアステカ王国を建国することになる。

 一方、南米では、アンデス山中のティアワナコ文化と海岸部のワリ文化の融合が進む。

9世紀

 日本では、平安時代初期。
 メキシコ、ユカタン半島のマヤ文明が衰退期に入る。
 →メキシコ高原のトルテカ文明の勢力拡大によって

7世紀

 日本では、飛鳥時代。

 メキシコ、メキシコ高原でトルテカ文明

5世紀

 ペルー北部のモチカ文明が衰退。ペルー南部のナスカ文化が衰退。代わりにワリ文化が台頭。

4世紀

 メキシコ、ユカタン半島のマヤ文明が最盛期に入る。

紀元前1世紀

 漢の武帝や共和政ローマのカエサルが活躍していたころ

 メキシコ、メキシコ高原でテオティワカン文明が成立
 メキシコ、ユカタン半島のマヤ文明が成立
 ペルー北部で、モチカ文化が成立。トウモロコシ栽培や漁業で生活し、ピラミッド型の巨大神殿が造られた。
 ペルーのアンデス山中では、ティアワナコ文化が成立。富士山より高いチチカカ湖周辺に遺跡群が発見されている。
 ペルーの南側では、ナスカの地上絵で有名なナスカ文化が成立。

紀元前4世紀初頭

 メキシコ、メキシコ高原のオスメカ文明が衰退。同じ頃、ペルーではチャピン文化が衰退。

紀元前700年頃

 中国の周王朝が異民族の侵入で衰退し、春秋戦国時代に突入したころ。
 ペルーのチャピン文化が最盛期を迎える。アマゾン川上流域で、巨大神殿や黄金細工が発見されている。

紀元前1000年頃

 インドで、アーリア人が農耕を始めたころ
 メキシコ、ユカタン半島でマヤ文明が成立
 ペルーでは、アンデス文明最初の文明であるチャピン文化が成立。

紀元前1200年頃

 東地中海で、海の民が活躍していたころ
 メキシコでオルメカ文明。
 南米ペルーでは、農耕が始まる。トウモロコシやジャガイモの栽培がおこなわれた

紀元前2千年紀
 農耕が始まる

 中東でアッシリア帝国が建国されたころ
 アメリカ大陸で農耕が始まる。
 アジアやヨーロッパと異なり、アメリカ大陸独自の農産物が作られた。トウモロコシ、サツマイモ、ジャガイモ、トマトなどである。

1万3500年前
 アメリカ大陸の人類が到達

 ネイティブアメリカンは日本人と同じ黄色人種である。
 氷河期の時代にベーリング海峡を渡りアラスカからアメリカ大陸に移住した。
 ネイティブアメリカンは、太平洋岸に沿って移住した。そのため、コロンブス以前のアメリカの中心は太平洋側であった。