合衆国憲法
ワシントン大統領
87年の合衆国憲法に基づいて、翌88年第一回目のアメリカ大統領選挙が行われた。大統領は皇帝や国王に代わる立場の人間である。国家元首(国の代表者)として地位と行政の長としての地位を兼ねている。現在の日本では、国家元首は事実上天皇陛下が担っている。行政の長(首相)は総理大臣が担っている。
首都フィラデルフィア
建国当初、アメリカが合衆国の首都はニュヨークであった。しかし、首都を特定の州に置くことはおかしいということになった。そのため、新首都の建設が始まった。それまで、首都はフィラデルフィアにおかれた。フィラデルフィアは北部でニューヨーク近郊でペンシルベニア州に属してる。
連邦議会
87年9月に合衆国憲法にもとづいて、89年に連邦議会が開催された。連邦議会は課税を含むすべての州に適用できる法律を制定できる議会である。
建国当時13州以外の人々には議決権はなかった。しかし、人口が6万人に達種することで州に昇格し議員が送ることができるようになった。
議会は、上院と下院に分かれ、下院は人口に比例して議員数が決められ、上院は人口に関係なく2名ずつ選出される。
合衆国憲法
合衆国憲法は、87年9月の憲法制定会議で採択された。議長は連邦派のハミルトンでフィラデルフィア(ペンシルバニア州)で開かれた。反連邦派のジェファソンはこの時フランスに駐在してこの会議には参加していない。
合衆国憲法は3つの柱から構成されている。人民主権と連邦主義、三権分立である。
アメリカ独立戦争に勝利
パリ条約
83年9月、戦勝国フランスのパリで独立戦争の講和会議がおこなわれた。
アメリカは、イギリスから下記の権利を手に入れた。
- 東海岸13植民地の独立。
- ミシシッピ川以東のルイジアナの獲得
→アメリカ合衆国の東半分が建国時の領土 - アメリカの北ニューファンドランド島の漁業権
- ミシシッピ川の航行権
また、イギリスは戦勝国のフランス・スペインにも領土を割譲した。フランスは西インド諸島のトバゴと西アフリカのセネガルを、スペインはフロリダ半島(アメリカ)と地中海のミノルカ島をそれぞれ獲得した。
ヨークタウンの戦い
アメリカ独立戦争は、イギリス植民地13州がイギリス本国に仕掛けた戦争である。当初は、イギリス本国の圧倒的勝利で終わるものと思われていた。しかし、植民地側の善戦が伝わると、フランスやスペイン、オランダが参戦。ロシアのエカチェリーナ2世も武装中立同盟を結成した。この交渉にあたったのが第3代大統領のジェファソンである。
81年、南部のヴァージニア州で独立戦争最後の戦いが行われた。ヨークタウンの戦いである。植民地軍はこの戦いに勝利。これで独立戦争は休戦した。