胡錦涛国家主席の政治
2002年、江沢民総書記の引退を受けて胡錦涛氏が中国共産党の総書記の地位に就いた。胡錦涛総書記は、急速な経済成長を実現し、2008年北京オリンピックを開催した。
SARSと四川大地震
2000年代の中国は、大規模な自然災害にも見舞われた。2003年、感染症のSARSが流行した。また、2008年の北京オリンピックの直前には、四川大地震が起きた。
経済成長の弊害
経済成長は、中国全体に豊かさをもたらす一方で、経済成長の負の面も顕在化した。安定成長の実現。中国共産党員の汚職問題。都市と農村の経済格差。そして環境汚染である。
胡錦涛国家主席の外交
また、中国共産党の反日教育の影響と小泉純一郎の靖国参拝問題で、2005年反日デモが中国各地で起こった。これらのデモは、一部暴徒化し、日本大使館や日本進出企業を襲うようになった。ただ、この反日デモの裏側には格差問題への批判として、豊かさの象徴として日本が標的にされたことも否定できない。
また、経済発展の影響でチベット自治区や新疆ウイグル自治区へ漢民族の流入が起こっている。これらのエリアで民族問題が勃発した。北京オリンピックの際には、チベットでの人権問題が表面化。現在は、ウイグル人への人権問題が続いている。