概要
歴史総合とは、日本史の近現代史と世界史の近現代史を学ぶ高校の必須科目である。特徴は、以下の通りである。
- 年号や用語よりも、背景や影響を重視している
- 現代社会との関係を重視 → 近現代のみを取り扱う
- 多くの歴史資料やグラフを取り扱う。
対象とする時代
スタートは、織田信長や豊臣秀吉が活躍する16世紀である。ただ、16世紀〜18世紀までは、ダイジェストで進む。
主として学ぶのは、19世紀と20世紀の歴史を学ぶことになる。
近代化と私たち(〜19世紀)
歴史総合は、3つの章に分かれている。
第1章は、19世紀までの歴史をダイジェスト形式に学んでいく。日本では、安土桃山時代、江戸時代、明治時代を一気に学習する。
テーマは近代化。日本史では、江戸時代と明治以降の違いを重視していく。
一方、世界史では、絶対王政とヨーロッパがそれ以外の地域を植民地化してく行く過程を見ていく。
大衆化と私たち(20世紀前半)
ここでは、20世紀前半の歴史を見ていきます。
テーマは2つの世界大戦と大衆化である。
2つの世界大戦は、これまでの戦争にない大きな特徴がある。植民地を含めてすべての地域を巻き込んだ戦争であること。そして、全国民を巻き込んだ総力戦になったことである。
全国民を巻き込んだ戦争は、国民の政治参加を促した。これが普通選挙につながる。さらに、社会主義が登場したのも、この時代である。
グローバル化と私たち(20世紀後半)
ここでは、20世紀後半の歴史を見ていく。テーマは2つ。冷戦とアジア・アフリカの独立である。
核兵器という人類の滅亡につながる兵器が登場。これにより、大国間の直接的な戦争はなくなった。これが冷戦である。
また、2つの大戦で、植民地の人々が重要な役割をになった。これが、アジア・アフリカの独立運動につながった。