ルネサンス(16世紀の文化)

(前史)中世ヨーロッパ文化

ルネサンスの本質

概要

 14世紀にイタリアで始まる。15世紀にイタリアで全盛期を迎える。しかし、15世紀から16世紀のイタリア戦争で衰退。16世紀に入ると、イタリア全体に広がる。

 14世紀のペストの流行をきっかけに危機意識が高まった。この時代は、封建社会が崩れ、ローマ教会の権威も衰退した時代であった。一方で、商人の地位が著しく向上した。さらに、イスラム圏との交流がすすみ、ギリシャローマの古典文化が入っていた来た。

 ルネサンスとは、再生という意味である。具体的には、ギリシャローマ時代の古典文化に戻ろうというものである。キリスト教を中心とした宗教よりも個性を尊重しようとした文化である。

イタリア=ルネサンス

 では、なぜルネサンスはイタリアで始まったのであろうか。ここには古代ローマの遺跡が残っていた。さらに、ローマ教会という文化の中心が存在した。

 14世紀に入ると、バルカン半島にオスマン軍が侵攻。さらに、15世紀半ばには、バルカン半島のビザンツ帝国が滅亡した。多くのビザンツ帝国の人々はイタリアへ亡命した。彼らの中には知識人も多く含まれていた。

 また、イタリアには文化を支え資金提供者(パトロン)も多かった。東方貿易で富を蓄えた大商人やローマ教会などである。

フィレンチェのメディチ家

 この時期に栄えた街に、フィレンチェがある。フィレンチェは、ローマの北に当たるイタリア中部の都市国家である。この町は、東方貿易や毛織物産業、金融業で栄えた。

 15世紀初頭には、大商人のメディチ家がフィレンチェの実権を握るようになる。

 16世紀初頭には、この町で、マキャベリが『君主論』を書いた。

アルプス以北へ

 16世紀に入ると、イタリア戦争でイタリアは荒廃した。そのため、多くの知識人はイタリアを離れた。

 この時代になると、国王の権限が強化された。そのため、多くの知識人は新たなパトロンを求めてアルプス以北へ向った。その多くはカトリック色の薄いネーデルランドへ向った。

文学

ルネサンス文芸

 ルネサンスの文学は羅絵展文学復興から始まった。初期のルネサンス文学の中心地はイタリアのフィレンチェであった。ダンテ、ペトラルカ、ポッカチオなどを中心に発展した。また、イングランドではチョーサーが活躍した。

ヒューマニストの思想

 ラテン文学の研究が進むと、カトリックを否定し、人間精神の開放を求める文学が流行する。これをヒューマニストという。

 この文学は、16世紀にネーデルランドを中心に広まった。

ルネサンス末期

美術

絵画(近代絵画)

建築(ルネサンス様式)

全盛期

アルプス以北

科学と技術

地動説

三大発明