フランス革命と今の日本

 こんにちは、sekaishiotakuです。今回の投稿のテーマもフランス革命です。フランス革命は、政治の教科書と思えるほど、多くの政治課題や政治形態が登場した。今回は、フランス革命と日本の政治状況を比較していきます。

なぜ、フランス革命が始まったのか ▶ 物価高と減税

 現在の日本は、物価高に困窮しています。特に生活に関わる米価格やガソリン価格の高騰に悩んでいます。フランス革命の原因も同じでした。前述のとおり、浅間山の噴火をきっかけに世界規模の凶作が続いていた。日本では天明の大飢饉が発生。小麦を買えないパリの民衆がフランス革命を引き起こしていくのです。

 日本は、多額の財政赤字があるため、減税ができないと主張する政党もあります。フランス革命期のブルボン朝フランスも財政赤字に苦しんでいました。当時戦争は、国王が傭兵を雇って、行うもので多額の資金を必要としていました。その資金は借り入れによって集めていました。七年戦争やアメリカ独立戦争など多くの戦争を繰り返したことでフランスの国の財政はその返済で苦しんでいます。

 物価高対策で求めたのは、今も昔も減税である。フランス革命では、国民議会が成立すると、憲法の制定の前に、教会への十分の一税の廃止、封建地代の有償廃止が決まった。

特権階級と裏金問題

 昨年(2024年)の衆議院選挙では、裏金問題が問題になっていた。なぜ、裏金問題が問題になっているのでしょうか。高い税金の一部が、特権階級へ流れ、特権階級から裏金として政治家へ流れていると言われています。

 フランス革命は、特権階級である聖職者・貴族への課税問題が始まりである。これによって、特権階級と庶民が三部会で対立。これがテニスコートの誓い、バスティーユ襲撃につながっていきます。

どうして、人があつまったのか ▶ 都市化とSNS

  1990年代のIT革命をきっかけに、多くの人が情報に触れやすくなった。2010年代に入るとSNSによる大規模なコミュニティが形成し始める。その中には同じ政治思想を持つ人々が集団化し始め、東京でしか起きなかったデモが、2024年の財務省でもでは、全国的な広がりを見せた。

 フランス革命前夜の18世紀後半は、パリに人口が急激に増え始めた時代です。18世紀末になると、凶作で農地を捨てた農民たちが職を求めてパリに集まりだした。職を求めて集まったパリ市民がサン・キュロット(下層市民)として、フランス革命で大きな役割を果たしました。。では、なぜパリに職があったのであろうか。貿易と戦争である。17世紀末、太陽王ルイ14世は、国土の拡張と植民地経営を開始した。そのため、商業が発達。パリに大規模な商人が集まりだした。さらに、戦争が繰り返されたことで、傭兵たちもパリに居住し始めた。

減税を求めるために議会が紛糾

 フランス革命を見ると、なぜ議会があるのかがわかります。議会は、私達の意見を政治に反映させ、多額の税金で生活が苦しくならないようにしています。

 国民議会が成立すると、憲法制定の前に実施したのが、封建的特権の廃止である。この主たる部分は減税である。貴族や聖職者に支払いを免除されることで生活は豊かになりました。

ナショナリズム

 現代の日本では、ナショナリズムが台頭しています。これは世界規模で広がっています。トランプ大統領の関税の引き上げもその流れの一環です。ヨーロッパでも移民排斥運動がさかんです。イギリスがEUから離脱したのも移民問題からです。

 ナショナリズムが最初に歴史の舞台に出てきたのは、フランス革命である。革命の成果を守るために義勇軍が活躍した。外国から祖国を守るという考えから出てきたのが、ナショナリズムである。

 このナショナリズムは、低所得者層を中心に広がる傾向にある。高所得者層は、使える労働者が増えれば収入が増えていきます。それは外国人労働者でも構いません。一方で、低所得者層の中には、外国人労働者に置き換わる仕事も多く、賃金も下がる傾向にあります。そのため、ナショナリズムは低所得者層を中心に広まっていく傾向にあります。

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