概要
18世紀後半のヨーロッパを見ていきます。ここでは3つの革命を見ていきます。産業革命とアメリカ独立戦争、そしてフランス革命である。
18世紀後半のヨーロッパ情勢
18世紀半ばに七年戦争が起きる。この戦争で第二次英仏百年戦争が終結。イギリスが勝利し、フランスが敗北した。
18世紀末、革命下のフランスでナポレオン皇帝が誕生。ヨーロッパの大部分を征服した。その後19世紀初頭にナポレオンは捕まる。これにより、ウィーン体制が成立した。
産業革命
七年戦争に勝利したイギリスでは、産業革命が起こった。
産業革命は、綿工業を中心に始まった。これにより、綿布の生産量を増大。それまで、アジアから綿布を輸入していたが、アジアへ綿布を輸出するようになった。
19世紀初頭には、蒸気船や鉄道を発明。これにより交通網が発達した。それとともに、ヨーロッパ諸国は高い軍事力を持つようになった。
しかし、産業革命は闇の部分もあった。貧富の差が拡大。労働問題や環境問題が起こるようになった。労働問題の観点から社会主義の考えが誕生した。
アメリカ独立戦争
七年戦争で、フランスはアメリカ大陸から撤退した。イギリスはアメリカの東半分を獲得した。イギリスは戦費回収のためイギリス植民地に重税を課した。印紙税や茶法がその一例である。
植民地の人々は、これに反発。ボストン茶会事件をきっかけにアメリカ独立戦争へ踏み切った。アメリカ独立戦争はフランスなどのヨーロッパ諸国の支援で植民地側が勝利した。
アメリカは、世界初の近代憲法をもつ共和政国家となった。
フランス革命
一方、七年戦争に敗北したフランスは、財政難になった。貴族への課税問題で、貴族と庶民が対立。バスティーユ牢獄襲撃事件をきっかけにフランス革命が発生した。
- 自由主義貴族による立憲君主制
- ジロンド派による共和政
- ジャコバン派による社会主義政権(恐怖政治)
- 総統政府による穏健共和政
- ナポレオンの独裁
国王の処刑によって、フランスはヨーロッパすべて国を敵に回すことになった。この過程で義勇軍が誕生。そこで大きな成果を出したのがナポレオンであった。
ナポレオンは、ヨーロッパの大部分を征服した。また、ローマ教皇から戴冠を受け皇帝になった。しかし、ロシア遠征の失敗でナポレオンは失脚。ウィーン体制へ向った。