1950年代のスペイン スペイン、アメリカと防共協定

前回の復習 1960年代のスペイン

 戦後のスペイン・ポルトガルは独裁政権が続いていた。スペインでは、フランコ将軍の独裁政権がつづいいていた。一方で、ポルトガルでは、サラザール独裁政権が続いていた。

 この時代のポルトガルは、苦境に立たされていた。60年のアフリカの年をきっかけに、アフリカで独立運動が激化。これにより、サラザール独裁政権は支持をうしない、70年代のカーネーション革命につながる。 

1950年代の国際情勢

 1950年代、日本は独立を回復した。政治では、自民党結成により55年体制が成立。経済は、朝鮮特需をきっかけに高度成長期へ入っていく。

 世界では、第三世界が台頭する時代になる。きっかけは、朝鮮そうである。49年に成立した中華人民共和国(実際は義勇軍の派遣のみ)が朝鮮戦争でアメリカに引き分ける。インドシナ戦争の和平では、中国やインドの参加を認めざるを得なかった。56年のスエズ動乱で、エジプトが事実上勝利。60年のアフリカの年につながる。

スペイン、アメリカと和解

国際連合に加盟

 53年、スペインはアメリカと相互防衛協定を締結。55年に国際連盟に復帰。これにより、スペインの国際的孤立は解消された。

フランコ独裁

 当時のスペインは、フランコ将軍の独裁政権下であった。フランコ将軍は30年代のスペイン内戦に勝利。世界恐慌や第二次世界大戦を切り抜けることで国民の支持を集めた。

孤立するスペイン

スペインとアメリカ

冷戦

ポルトガルのサラザール独裁政権

NATOに加盟

 ポルトガルのサラザール政権は、イギリスと良好な関係を築いていた。49年に発足したNATOに加盟。59年、イギリスがEFTAを結成。ポルトガルはスウェーデンなどともに加盟した。EFTA(ヨーロッパ自由貿易連合)とは、フランス・西ドイツを中心としたEECに対抗するために発足した経済協力機構である。