14世紀のフランス カペー朝 教皇のバビロン補囚と英仏百年戦争

前回の復習 15世紀のフランス

 15世紀のフランスは、ヴァロワ朝の時代である。この時代は2つの戦争が展開された。前半は、百年戦争でイングランドに勝利。勝利したフランス(ヴァロワ朝)は、ドイツ(ハプスブルグ家)とイタリア戦争を展開していく。

 フランス革命以前のフランスは4つの王朝が成立した。

 カロリング朝 → カペー朝 → ヴァロワ朝 → ブルボン朝

14世紀の国際情勢

 14 世紀、日本では鎌倉時代から室町時代へ移行する時代である。この14世紀は、疫病が流行したため、経済は停滞した。

 フランスも例外ではなかった。経済の停滞に加え、十字軍の失敗で困窮していた。14世紀に入ると、教会への課税を開始。これにより教皇のバビロン捕囚も始まった。その後、中世最後の戦い英仏百年戦争が始まる。

 中国は、清王朝の時代。乾隆帝が崩御。四川では白蓮教徒の乱が起こる。

 ヨーロッパでは、イギリスは産業革命を

教皇のバビロン補囚

十字軍の要請

 13世紀末、第七回十字軍が失敗。国王や騎士は財政難で苦しんでいた。85年、フィリップ4世が即位。91年、イスラム勢力によって、十字軍の最後の拠点であるアッコンが陥落。

 94年、ローマ教皇にボニファティウス8世が即位。フランス国王フィリップ4世に十字軍派遣を要請した。しかし、これを拒否した。

三部会と教会課税問題

 フランス王室は、財政難であった。

アナーニ事件とテンプル騎士団

教皇のバビロン捕囚

 43年、太陽王ルイ14世が即位。

百年戦争へ

教皇の呪い? カペー朝の断絶

 第二身分。農民からの地代で生活。重要官職を握り、免税特権を持つ。

 この時代には、貴族の間でも貧富の差が出てきた。これにより、貴族の間でも需要視することが違っていた。

 貧しい貴族は、免税特権の維持を重要視した。一方で、豊かな貴族は、免税特権よりも、憲法による王権の制限を重視した。

百年戦争へ

 貴族への地代の支払いと、税金で生活が苦しい

 土地の所有者になって、自作農になりたい。

イングランドの裏の目的

 ブルジョワ。多額の資産を持ち、多額の税金を支払っている。しかし、貴族ではないので政治に参画できない。そのため、選挙権の獲得を希望した。

 また、産業革命に成功した安いイギリス産工業品の輸入に規制をかけたい。

パリ市民(都市労働者)

 サン・キュロット。生活が苦しい

 フランス革命の原因は、財政難である。太陽王ルイ14世の王室財政の拡大が要因に思えるがそうではない。要因は2つある。1つ目は、植民地の喪失である。七年戦争の敗北で大部分の植民地を失った。王室の財政の大部分は、植民地との交易で支えられていた。これが激減した。2つ目は、戦費の拡大である。18世紀後半だけでも、七年戦争とアメリカ独立戦争がある。

 そこに、経済をさらに悪化する事件が起きる。世界規模の基金である。日本でも、天保の大飢饉で多くの死者を出した。

教会大分裂

ペストの流行と農民反乱

教会大分裂

 78年、神聖ローマ皇帝は、ローマで新しい教皇を立てた。これにより、教皇は、ローマ教皇とアヴィニョン教皇の2人が存在した。これを教会大分裂(大シスマ)という。

 この教会大分裂は、1414年のコンスタンツ公会議まで続く。

文化)

周辺国の状況

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