概要
20世紀末と2021世紀の歴史を見ていきます。具体的には、89年のベルリン崩壊以降の30余年の歴史を見ていく。日本でいうと、平成・令和時代に当たる。
ベルリンの壁崩壊
88年の新ベオグラード宣言を受けて、政治の民主化が促進された。東欧諸国で、共産党独裁政権が次々崩壊された。東ドイツではベルリンの壁が崩壊。東西ドイツは統一された。これが東欧革命である。
ソ連も、ゴルバチョフ書記長が政治の民主化がすすめられた。ソ連の一国家であるロシア連邦ではエリツィン大統領が誕生した。ソ連はその後解体した。エリツィン大統領は急速に経済の自由化を進めた。それにより多くの貧困を生み失脚した。これで誕生したのが現在のプーチン大統領である。
ユーゴスラヴィアも解体された。これにより、ユーゴスラヴィアでは多くの民族紛争が発生した。
貿易の自由化交渉を行っていたGATTは、常設機関であるWTOに改組された。
ヨーロッパでは、EUが発足した。しかし、東欧の移民問題やギリシャ通貨危機、シリア難民問題で多くの問題を抱えている。さらに、イギリスがEU離脱した。
アメリカは、EUに対抗するため、NAFTAやAPECなどを発足させた。
開発独裁
アジアの開発独裁国家は、経済成長期には問題がなかった。しかし、急速な経済成長は通貨危機を引き起こした。これにより、失業率が急激に上昇。この不満は、民主化デモへ向った。これにより、多くの開発独裁政権が崩壊した。
中国では、鄧小平を中心に経済の自由化を進めていた。89年に東欧革命が起こると中国にで政治の民主化を求めるデモが起きた。これが天安門事件である。天安門事件は弾圧されたが、国際的に批判を受けた。
アジアの社会主義国も大きな影響を受けた。
現在も続く地域紛争
アジア・アフリカ地域では、現在も多くの紛争が行われている。
また、先進国でも移民などを中心としたテロが頻発している。01年に起きたアメリカ同時多発テロはその一例である。
現在の科学技術と文化
20世紀は、科学技術の世紀といわれる。アインシュタインは相対性理論を発表。ライト兄弟は空を飛び、アームストロング船長は月面に到達した。これらの科学技術は、戦争をさらに悲惨なものにする一方で、人々をさらに豊かにした。
20世紀末には、IT革命が起きる。これにより大量な情報が世界を駆け巡るようになった。一方で、医学や生物学も大きく発展した。