先週行われた共通テストの問題を解いてみました。
A
司馬遷の史記(紀元前1世紀初頭の武帝の時代)に描かれた秦の始皇帝死亡時(紀元前3世紀末)の話である。
問1
正解 3 うー孟子 Z-法家
「ア」にはいる人物は、秦の始皇帝がなくなった(紀元前3世紀末)の秦王朝のアドバイザーである。清王朝は法家を重視していたので法家の学者を回答する。
- あー孟子 儒家の学者の1人で、性善説を唱えた。
- いー張儀 縦横家(外交の学者)
- うー李斯 法家の学者
法家の学者は、紀元前3世の商鞅(しょうおう)、紀元前2世紀前半(秦王朝統一前)の韓非(かんび)、そして紀元前3世紀末(秦王朝時代)の李斯(りし)がいる。
後半は、法家の思想をせんたくすればOK
- Xー家族道徳を社会規範とする →儒家
- Y-血縁に関係なく無差別に愛すること →墨家
- Zー法律による秩序維持を通じて、人民を支配すること →法家
これ以外に、あるがままであるべきという道家がある。なお、紀元前1世紀初頭の漢王朝の武帝の時代に採用されたのが儒学である。
問2
正解 3
本文とは関係のない思想統制に関する問題である。
- 秦王朝の始皇帝の焚書坑儒は、医薬・占い・農業関連の書物は対象外にされたので→×
- エフィソス公会議は、5世紀に行われた公会議でネストリウス派を異端としたもの。禁書目録や異端弾圧が行われたのは、16世紀の宗教改革のころである。→×
- ゲシュタボは、ナチス時代の秘密警察 → 〇
- マッカーシーは、アメリカの政治家 → ×
問3
正解 2
紀元前1世紀(漢王朝の武帝の時代)の商業政策について、回答。漢王朝の武帝の政策が2つ含まれているので文章から商業の政策を選択する必要がある。
- 呉楚七国の乱→武帝の前の時代(紀元前2世紀半ば)の話なので→ ×
- 平準法→ 漢の武帝の商業政策の一つ
- 董仲舒→ 漢の武帝時代の儒教の学者
時代はあっているが、商業政策とは関係ないので→× - 三長制→ 魏晋南北朝時代の北魏(5世紀末)の農業政策→×
B
1789年が、フランス革命の始まりの年であることに気が付けば、フランス革命の農業政策と歴史的資料の関係に関する文章とわかる。
問4
正解 3 あーZ
- あー教会財産の没収は、90年の国民議会で決定
- いー国王の処刑は、93年の国民公会で決定。
総裁政府は、95年に成立。
後半は、現代文の問題である。
問5
正解 4
フランスで、嫌われた体制は、アンシャンレジームのこと。とくに、第二身分の貴族(荘園領主)が最も嫌われた。
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