閣僚とは③ 5文字省庁の大臣

働き方改革 厚生労働大臣

 社会保障と労働行政を司る厚生労働省を管轄。01年の橋本行革以前は、厚生省と労働省に分かれていた。この時代、厚生大臣は公明党議員が務めていた。

 コロナなどどの感染症対策。ワクチンなどの医薬品の許認可。働き方改革などの労働政策を実施。現在、最も過酷な大臣といわれている。もっとも働き方改革が必要な大臣といわれている。

 この過酷さがワクチン供給の遅れになったといわれた。そのため、ことらな対策では内閣府特命担当大臣がサポートに回った。西村経済再生大臣がコロナ対策担当を、河野行革大臣がワクチン担当を兼務した。

 余談だが、麻薬取締官は厚生労働省の職員である。

文部科学大臣

 教育行政を司る文部科学省を所管。01年の橋本行革前は、文部大臣と科学技術庁長官に分かれていた。なお、内閣府には総合科学技術会議があり、科学技術政策は内閣府特命大臣(科学技術担当)が行う。

 下部組織には、スポーツ庁と文化庁がある。文化庁は、文化遺産の選定や宗教政策なども行う。

農林水産大臣

 農林水産省を所管。自民党は多くの農業団体に支えられている。そのため自民党にとって重要なポストである。現在はWTOの貿易交渉でタフな交渉術が求められる。

 不祥事を起こす大臣が多いポストとして有名で、呪われたポストといわれている。

経済産業大臣

 産業政策を司る経済産業省を所管する大臣。01年の橋本行革以前は通商産業大臣とばれた。

 経済産業大臣の最大の仕事は、企業の支援である。高度成長期は補助金や許認可権を通じて企業の支援を行っていたが、70年代の安定成長期以降は、政策提言で経済支援を行うようになった。また、貿易の自由化交渉を行うのも農林水産大臣と経済産業大臣である。

国土交通大臣

 建設行政や交通行政を司る国土交通省を所管する大臣。慣例として公明党議員が務めている。01年の橋本行革以前は、建設大臣、運輸大臣などに分かれていた。

 下部組織には、気象庁や観光庁などがある。再開が予定されているGoToトラベルキャンペーンも国土交通大臣が担当している。

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