- ~なぜ僕たちは税金を払うのか? 戦前の「贅沢税」から2026年の「食料品ゼロ」選挙まで~
- 第1章:昔の日本はどうやってお金を集めてた?(明治〜戦前)
- 第2章:アメリカが作った「日本の税金のカタチ」(戦後〜1970年代)
- 第3章:消費税、誕生のドラマ(1980年代〜1989年)
- 第4章:上がっていく税率と「三党合意」(1997年〜2019年)
- 第5章:インボイス制度と「推し活」の危機(2023年〜)
- 第6章:そして2026年、歴史的な選挙へ
- 第2章:アメリカが作った「日本の税金のカタチ」(戦後〜1970年代)
- 第3章:消費税、誕生のドラマ(1980年代〜1989年)
- 第4章:上がっていく税率と「三党合意」(1997年〜2019年)
- 第5章:インボイス制度と「推し活」の危機(2023年〜)
- 第6章:そして2026年、歴史的な選挙へ
~なぜ僕たちは税金を払うのか? 戦前の「贅沢税」から2026年の「食料品ゼロ」選挙まで~
教科書には「消費税は1989年に導入された」と書いてあるけれど、実はそこに至るまでには、大人たちのドロドロした政治ドラマや、戦争の歴史、そして今の「推し活」にも関わる深い事情があります。
2026年2月、日本は歴史的な選挙を迎えています。「消費税を減らす? なくす?」という議論が盛り上がっている今こそ、この税金の正体を知っておきましょう。
第1章:昔の日本はどうやってお金を集めてた?(明治〜戦前)
今の日本は「消費税」が税収の大きな柱ですが、昔は違いました。
1. お酒と砂糖が国を支えていた!?
明治時代の日本政府が目をつけたのは、「みんなが好きで、つい買ってしまうもの」でした。
- お酒(酒税): 一時は国の収入の3〜4割がお酒の税金でした。「お酒を飲むこと=国への貢献」だった時代です。
- 砂糖と薬: 甘いお菓子や薬にも税金がかかっていました。日露戦争(1904年)の戦費を稼ぐために、「織物(服の生地)」や「電車の切符(通行税)」にも税金がかけられました。
2. 「贅沢は敵だ!」が生んだ物品税
1937年、戦争(日中戦争)が始まると、政府は「贅沢をする余裕がある人から税金を取ろう」と考えました。これが「物品税」です。

- ターゲット: 宝石、カメラ、楽器、毛皮などの高級品。
- スローガン: 「贅沢は敵だ」。この「物品税」が、実は消費税のご先祖様です。「贅沢品にだけかける」という考え方は、戦後もしばらく続きました。
第2章:アメリカが作った「日本の税金のカタチ」(戦後〜1970年代)
1. GHQとシャウプ博士の教え
戦争に負けた後、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)がやってきて、シャウプ博士という経済学者が日本の税制を大改造しました(シャウプ勧告)。
- 博士の教え: 「買い物に税金をかける(間接税)と、貧しい人の負担が重くなるからダメだ。給料や会社の利益に税金をかける(直接税)を中心にするべきだ!」これによって、日本は「働いて稼いだお金に税金がかかる」システムになりました。
2. 「物品税」の限界と矛盾
高度経済成長期に入り、みんなが豊かになると、昔の「贅沢品」が「必需品」に変わっていきました。
- 冷蔵庫やテレビ: 昔は超高級品だったけど、みんなが持つようになった。でも税金はかかったまま。
- 謎のルール: 「コーヒーは課税だけど、紅茶は非課税」「ゴルフ道具は課税だけど、テニスラケットは非課税」。「何が贅沢で何が贅沢じゃないか」の線引きがめちゃくちゃになり、不満がたまっていきました。
第3章:消費税、誕生のドラマ(1980年代〜1989年)
「もう特定の商品だけに税金をかけるのは無理だ。広く薄く集めよう」
そう考えた政治家たちが、何度も新しい税金の導入に挑みましたが、国民の大反対にあって失敗続きでした。
1. 失敗続きの総理大臣たち
- 大平総理(1979年): 「一般消費税」を言ったら選挙で大負けして撤回。
- 中曽根総理(1987年): 「売上税」を出そうとしたけど、「公約違反だ!」と猛烈に怒られて廃案に。
2. 竹下総理と「3%」の衝撃(1989年)
「これなら文句ないだろ!」と竹下総理が導入したのが、税率3%の「消費税」です。

- 1989年4月1日の大混乱:それまで100円だったジュースが103円になりました。みんな小銭を持っていなかったので、お店も銀行も1円玉不足でパニックに。財布が1円玉でパンパンになる現象が起きました。
- サンキュー(3%): お店の人はお客さんに怒られないように、「3%(サンキュー)セール」なんてキャンペーンをやっていました。
- 政治への怒り: 導入直後の選挙で自民党は大敗。「山が動いた」という名言が生まれました。
第4章:上がっていく税率と「三党合意」(1997年〜2019年)
一度導入されると、税率は階段を登るように上がっていきました。
- 3% → 5%(1997年): 橋本内閣の時。この直後に不景気になり、就職氷河期などが深刻化しました。
- 5% → 8% → 10%への道(2012年):ここが重要です。当時の野田佳彦総理(民主党)が、「将来の社会保障(年金や医療)のためにお金が必要だ」として、ライバルだった自民党・公明党と手を組みました。これが**「三党合意」**です。「政党を超えて、痛みを伴う増税を決めた」出来事ですが、これが原因で民主党は分裂し、政権を失いました。
- 軽減税率の登場(2019年): 10%になる時、「食べ物は8%のままにするよ」というルールができました。コンビニで「ここで食べます(10%)」か「持ち帰ります(8%)」かで値段が変わるのは、このせいです。
第5章:インボイス制度と「推し活」の危機(2023年〜)
最近、SNSで「インボイス反対!」というハッシュタグを見たことがありませんか? これは高校生の皆さんにも関係ある話です。
1. インボイスって何?
簡単に言うと、「消費税をちゃんと払った証拠のレシート(請求書)」のことです。これを導入したことで、今まで消費税を払わなくてよかった**売上の少ない人(フリーランスや個人事業主)**が大ピンチになりました。
2. クリエイターが大打撃
アニメーター、声優、Vtuber、漫画家のアシスタントなど、日本のエンタメを支える多くの人はフリーランスです。
- 実態: インボイスのせいで手取りが減ったり、事務作業が激増したりして、「もう廃業しようかな」と悩む人が増えました。
- 君たちへの影響: 好きなアニメの制作現場が人手不足になったり、ライブのチケット代やグッズ代がさらに値上がりしたりしています。これは、物価高だけでなく、税金の仕組みが変わったことも影響しているんです。
第6章:そして2026年、歴史的な選挙へ
今、テレビやネットのニュースは「選挙」の話題で持ちきりです。なぜそんなに騒いでいるのか、ポイントを整理しましょう。
1. 自民党と公明党が「別れた」!
長年カップルだった「自民党」と「公明党」がケンカ別れしました(連立解消)。
- 新しいペア: 自民党は「日本維新の会」と組み、公明党はなんとライバルの立憲民主党と組んで「中道改革連合」という新チームを作りました。
2. 驚きの公約「消費税を減らします」
昔、「増税を決めた」野田さんがリーダーを務める「中道改革連合」も、自民党も、みんなが**「消費税を減らす(またはなくす)」**と言い出しました。
こんなことは今までありえませんでした。それだけ、今の日本の物価高が厳しく、みんなの生活が苦しいということです。
各党の約束(公約)を見てみよう
| チーム | 約束の内容 | ターゲット |
| 自民・維新 | 「2年間だけ、食料品の消費税をゼロにするよ」 | とにかく今の物価高をなんとかしたい! |
| 中道改革連合(立憲・公明) | 「ずっと、食料品の消費税をゼロにするよ」+「現金給付もするよ」 | 将来もずっと安くするし、お金も配るよ! |
| 国民民主党 | 「全部の商品を**5%**に下げるよ」 | 食べ物だけじゃなくて、全部安くしないと意味ないでしょ! |
| れいわ・共産 | 「消費税そのものを廃止するよ」 | 消費税なんて最初からいらなかったんだ! |
3. 僕たちが考えるべきこと
「税金が安くなるならラッキー」と思うかもしれません。でも、消費税は年金や医療を支える大事なお金でもあります。
- 減らして大丈夫? 減った分のお金はどうするの? 借金(国債)? お金持ちへの課税?
- インボイスはどうなる? クリエイターたちが安心して活動できる環境に戻るの?
2026年2月8日の選挙結果は、これからの日本の「お財布事情」を決定づけることになります。18歳になって選挙権を持ったら(あるいは持っているなら)、自分の「推し」を守るため、自分の生活を守るために、ぜひ一票を投じてみてください。
2. 「贅沢は敵だ!」が生んだ物品税
1937年、戦争(日中戦争)が始まると、政府は「贅沢をする余裕がある人から税金を取ろう」と考えました。これが**「物品税」**です。
- ターゲット: 宝石、カメラ、楽器、毛皮などの高級品。
- スローガン: 「贅沢は敵だ」。この「物品税」が、実は消費税のご先祖様です。「贅沢品にだけかける」という考え方は、戦後もしばらく続きました。
第2章:アメリカが作った「日本の税金のカタチ」(戦後〜1970年代)
1. GHQとシャウプ博士の教え
戦争に負けた後、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)がやってきて、シャウプ博士という経済学者が日本の税制を大改造しました(シャウプ勧告)。
- 博士の教え: 「買い物に税金をかける(間接税)と、貧しい人の負担が重くなるからダメだ。給料や会社の利益に税金をかける(直接税)を中心にするべきだ!」これによって、日本は「働いて稼いだお金に税金がかかる」システムになりました。
2. 「物品税」の限界と矛盾
高度経済成長期に入り、みんなが豊かになると、昔の「贅沢品」が「必需品」に変わっていきました。
- 冷蔵庫やテレビ: 昔は超高級品だったけど、みんなが持つようになった。でも税金はかかったまま。
- 謎のルール: 「コーヒーは課税だけど、紅茶は非課税」「ゴルフ道具は課税だけど、テニスラケットは非課税」。「何が贅沢で何が贅沢じゃないか」の線引きがめちゃくちゃになり、不満がたまっていきました。
第3章:消費税、誕生のドラマ(1980年代〜1989年)
「もう特定の商品だけに税金をかけるのは無理だ。広く薄く集めよう」
そう考えた政治家たちが、何度も新しい税金の導入に挑みましたが、国民の大反対にあって失敗続きでした。
1. 失敗続きの総理大臣たち
- 大平総理(1979年): 「一般消費税」を言ったら選挙で大負けして撤回。
- 中曽根総理(1987年): 「売上税」を出そうとしたけど、「公約違反だ!」と猛烈に怒られて廃案に。
2. 竹下総理と「3%」の衝撃(1989年)
「これなら文句ないだろ!」と竹下総理が導入したのが、税率**3%**の「消費税」です。
- 1989年4月1日の大混乱:それまで100円だったジュースが103円になりました。みんな小銭を持っていなかったので、お店も銀行も1円玉不足でパニックに。財布が1円玉でパンパンになる現象が起きました。
- サンキュー(3%): お店の人はお客さんに怒られないように、「3%(サンキュー)セール」なんてキャンペーンをやっていました。
- 政治への怒り: 導入直後の選挙で自民党は大敗。「山が動いた」という名言が生まれました。
第4章:上がっていく税率と「三党合意」(1997年〜2019年)
一度導入されると、税率は階段を登るように上がっていきました。
- 3% → 5%(1997年): 橋本内閣の時。この直後に不景気になり、就職氷河期などが深刻化しました。
- 5% → 8% → 10%への道(2012年):ここが重要です。当時の野田佳彦総理(民主党)が、「将来の社会保障(年金や医療)のためにお金が必要だ」として、ライバルだった自民党・公明党と手を組みました。これが**「三党合意」**です。「政党を超えて、痛みを伴う増税を決めた」出来事ですが、これが原因で民主党は分裂し、政権を失いました。
- 軽減税率の登場(2019年): 10%になる時、「食べ物は8%のままにするよ」というルールができました。コンビニで「ここで食べます(10%)」か「持ち帰ります(8%)」かで値段が変わるのは、このせいです。
第5章:インボイス制度と「推し活」の危機(2023年〜)
最近、SNSで「インボイス反対!」というハッシュタグを見たことがありませんか? これは高校生の皆さんにも関係ある話です。
1. インボイスって何?
簡単に言うと、「消費税をちゃんと払った証拠のレシート(請求書)」のことです。これを導入したことで、今まで消費税を払わなくてよかった**売上の少ない人(フリーランスや個人事業主)**が大ピンチになりました。
2. クリエイターが大打撃
アニメーター、声優、Vtuber、漫画家のアシスタントなど、日本のエンタメを支える多くの人はフリーランスです。
- 実態: インボイスのせいで手取りが減ったり、事務作業が激増したりして、「もう廃業しようかな」と悩む人が増えました。
- 君たちへの影響: 好きなアニメの制作現場が人手不足になったり、ライブのチケット代やグッズ代がさらに値上がりしたりしています。これは、物価高だけでなく、税金の仕組みが変わったことも影響しているんです。
第6章:そして2026年、歴史的な選挙へ
今、テレビやネットのニュースは「選挙」の話題で持ちきりです。なぜそんなに騒いでいるのか、ポイントを整理しましょう。
1. 自民党と公明党が「別れた」!
長年カップルだった「自民党」と「公明党」がケンカ別れしました(連立解消)。
- 新しいペア: 自民党は「日本維新の会」と組み、公明党はなんとライバルの立憲民主党と組んで「中道改革連合」という新チームを作りました。
2. 驚きの公約「消費税を減らします」
昔、「増税を決めた」野田さんがリーダーを務める「中道改革連合」も、自民党も、みんなが**「消費税を減らす(またはなくす)」**と言い出しました。
こんなことは今までありえませんでした。それだけ、今の日本の物価高が厳しく、みんなの生活が苦しいということです。
各党の約束(公約)を見てみよう
| チーム | 約束の内容 | ターゲット |
| 自民・維新 | 「2年間だけ、食料品の消費税をゼロにするよ」 | とにかく今の物価高をなんとかしたい! |
| 中道改革連合(立憲・公明) | 「ずっと、食料品の消費税をゼロにするよ」+「現金給付もするよ」 | 将来もずっと安くするし、お金も配るよ! |
| 国民民主党 | 「全部の商品を**5%**に下げるよ」 | 食べ物だけじゃなくて、全部安くしないと意味ないでしょ! |
| れいわ・共産 | 「消費税そのものを廃止するよ」 | 消費税なんて最初からいらなかったんだ! |
3. 僕たちが考えるべきこと
「税金が安くなるならラッキー」と思うかもしれません。でも、消費税は年金や医療を支える大事なお金でもあります。
- 減らして大丈夫? 減った分のお金はどうするの? 借金(国債)? お金持ちへの課税?
- インボイスはどうなる? クリエイターたちが安心して活動できる環境に戻るの?
2026年2月8日の選挙結果は、これからの日本の「お財布事情」を決定づけることになります。18歳になって選挙権を持ったら(あるいは持っているなら)、自分の「推し」を守るため、自分の生活を守るために、ぜひ一票を投じてみてください。


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