紀元前2世紀のエジプト
プトレマイオス朝時代のエジプトの様子を見ていきます。紀元前2世紀のプトレマイオス朝は衰退期に入っていった。この頃、ローマではポエニ戦争が展開。プトレマイオス朝もこの戦争に巻き込まれていく。
今回は、プトレマイオス朝時代のエジプトを見ていきます。
学者が集まるアレキサンドリア
プトレマイオス朝
プトレマイオス朝は、ヘレニズム国家の1つである。へれにずく国家は、3世紀後半に活躍したアレキサンダー大王の後継者たちが作った国家群でである。
アレキサンドリアの繁栄
アレキサンドリアは、エジプトの港町である。紀元前3世紀後半にアレキサンダー大王が築いた町である。この港町には、紅海を通じてインドの品々が集まったため、中東最大の町となった。
学者が集まる
プトレマイオス朝の最初の王プトレマイオス1世は、学問に熱心であった。図書館や博物館が建てられ、アテネから多くの学者を招いた。幾何学の祖であるエウクレイデス、地球の円周を計測したエラトステネスと地動説の祖となったアリスタルコスなどがアレキサンドリアで研究していた。南イタリア(シラクサ)のアルキメデスも、アレキサンドリアに留学した。
シリア戦争
プトレマイオス朝は、紀元前3世紀から紀元前2世紀にかけてセレウコス朝シリアと戦争を続けたいた。この一連の戦争をシリア戦争という。
この戦争により、セレウコス朝は衰退。のちにイランのパルティアに滅ぼされる。