前回の復習 1810年代のフランス
ナポレオンがロシア遠征に失敗。これをきっかけにナポレオンが敗北。ウィーン体制が構築される。
1800年代の国際情勢
日本は、江戸時代後期。化政文化が花開いた時代である。
中国は、清王朝の時代。嘉慶帝の治世。四川で白蓮教徒の欄が起こる。
ナポレオン第一統領
エジプト遠征
98年5月、ナポレオンのエジプト遠征。6月、マルタ騎士団からマルタ島を獲得。7月、エジプトに上陸。オスマン帝国軍を破る。
8月、アブキール湾の海戦。ネルソン提督率いるイギリス海軍の急襲にナポレオン軍は敗れる。
12月、イギリスは、第2次対仏大同盟を結成。
99年、ナポレオンはエジプトの統治に苦戦。3月、シリア遠征に失敗。その間に、北イタリアでフランス軍が敗北。
ナポレオン独裁へ
99年11月、ブリュメール18日のクーデターが発生。ナポレオンが秘密裏にフランスに帰国。総裁政府が倒れる。
12月、統領政府が成立。ナポレオンは、第一統領に就任。こレでフランス革命が終結。ナポレオンの独裁が始まる。
ナポレオンの役割は、革命の成果を残すべきものと捨てるべきものへの仕分け作業であった。残すべきものは、制度化、法制化していく。その代表例がナポレオン法典である。
翌00年2月、フランス銀行を創設。フランの発行がここから始まる。
復古王政で政治の中心は、フランス革命で権利を失った貴族たちであった。貴族たちは、保守的な政策を行い、旧共和派や旧ナポレオン派の粛清を行った。
アミアンの和約
00年5月、第2次イタリア遠征。北イタリアへ再侵攻を行う。
翌01年7月、イタリア遠征に勝利したナポレオンは、ローマ教皇と和解した(宗教協約、コンコルダート)。フランス革命期に進んだ脱カトリックの流れから脱却した。
02年3月、イギリスと和解。アミアンの和約。これで第2次対仏大同盟は解散した。
ナポレオンは、亡命貴族の帰国を許可した。一方で、優れた業績を軍人に爵位を与えた。彼らは新貴族と呼ばれた。
終身統領
02年、ナポレオンは終身統領になる。
ハイチの独立と奴隷問題
フランス革命が始まると、新大陸のフランス植民地であるハイチで独立運動が始まった。指導者は、黒人のトゥーサン=ルヴェルチュールである。00年8月、トゥーサン=ルヴェルチュールが奴隷解放を宣言した。
ナポレオンは、この独立運動に対して鎮圧軍を派遣した。トゥーサン=ルヴェルチュールは、逮捕。フランスに連行されて、獄中でなくなった。
しかし、ハイチでは独立軍が勝利。04年に配置は独立した。
ナポレオン戴冠
ナポレオン法典
04年3月、ナポレオン法典が完成。
この法典により、革命の成果が法制化された。この法典は、現代の各国の民法の規範となった。
この法律により、所有権が明確になった。
戴冠式
5月、ナポレオンの戴冠式が行われる。会場は、ローマではなくフランスのノートルダム大聖堂で行われた。ローマ教皇が臨席。ローマ教皇ではなく、自らの手で冠を被った。
このとき、音楽家ベートーベンは第三交響曲を作曲していた。当初は、「ナポレオン」というタイトルになるはずであったが、この出来事に失望。タイトルは、「英雄」に変わった。ナポレオンの名は、焼酎とマジシャンに回された。
第3回対仏大同盟
翌05年8月、第3回対仏大同盟が結成。
10月、ナポレオン、ネルソン率いるイギリス海軍に敗北。トラファルガー海戦。
12月、ナポレオン、アウステルリッツの三帝会戦でオーストリア・ロシア連合軍に勝利。
プレスブルグ条約で、第3回対仏大同盟は解消された。
ライン同盟と大陸封鎖令
ライン同盟
05年12月、オーストリアがアウステルリッツの三帝会戦に敗北。
06年7月、ドイツにライン同盟が成立。翌8月神聖ローマ帝国は名目上も解体した。10月、イエナの戦い
翌06年10月、イエナの戦いでプロイセンに勝利。ベルリンを占領。ポーランド分割中のポーランドまで進行した。
07年、プロイセンと講和(ティルジット条約)。この条約に基づいて、ポーランドにワルシャワ大公国が成立する。
大陸封鎖令
06年、ベルリン勅令(大陸封鎖令)を発した。大陸諸国に、イギリスとの貿易や通信を禁止した。イギリスに対して、経済制裁をした。それとともに、フランスの工業製品の市場をイギリスから奪っていった。
これは、大陸の農業国は不満に思った。農業国の代表が、ロシア、プロイセンとオーストリアである。
反ナポレオン運動とナショナリズム
ドイツ)フィヒテ「ドイツ国民に告ぐ」
プロイセンでは、シュタイン、ハルデンベルグの主導で、農奴制の廃止や行政機構の改革が行われた。
スペイン)ゴヤ「1808年5月3日マドリード市民の処刑」
07年、ナポレオンは、ポルトガルを制服。ポルトガル王室は、ブラジルへ亡命した。
08年、ナポレオンの兄がスペイン国王に就任。これをきっかけに、スペインで大反乱が起こる。