8世紀 アッバース革命

 8世紀は日本では奈良時代に当たる。イスラム勢力であるウマイヤ朝は、ヨーロッパ方面へ侵攻を進めた。しかし、8世紀半ばにアッバース革命が発生。ヨーロッパ方面への侵攻は止まった。
 アッバース革命で成立したアッバース朝は、唐王朝(中国)へ侵攻した。これにより、唐王朝は衰退の道を進み始める。一方、イスラム勢力の撃退に成功したヨーロッパのフランク王国は、ローマ教皇から戴冠を受ける。西ローマ帝国の復活である。

国別地域別の歴史

後の世紀 9世紀

前の時代 7世紀 イスラム教の成立

 7世紀最大の出来事は、イスラム教の成立である。

年代別後半

790年代

 平安京へ遷都。

 800年、北アフリカのチュニジア(アグラブ朝)が独立

 ローマ教皇レオ3世が即位。カール大帝(フランク王国)は、アヴァール王国を滅ぼす。800年、カール大帝がローマ教皇から戴冠を受ける。

780年代

 桓武天皇が即位。長岡京遷都。

 新羅王朝(韓国)で王位継承問題が発生。唐王朝では両税法を導入。

 アッバース朝でハールーン=アッラシードがカリフに即位。89年、モロッコ(イドリース朝)が独立。

 フランク王国が、南ドイツのバイエルンを併合。デーン人が、イングランドへ侵攻。

770年代

 フランク王国(カール大帝)が、ランゴバルド王国(イタリア)を滅ぼす。

760年代

 新羅王朝(韓国)で貴族の反乱。唐王朝では、安史の乱が終わる。長安は焦土と化し、これを杜甫が春望を詠んだ。青苗銭が導入される。

 クテンシフォン近郊でバクダードの建設が始まる。

 フランク王国、カール大帝が即位。

750年代 ピピンの寄進

 東大寺の大仏が完成。インドの高僧である鑑真が来日。万葉集が成立。

 唐王朝、タラス河畔の戦いでイスラム勢力に敗北。中央アジアは、ウイグルの勢力下に入る。唐王朝では、宰相の地位をめぐり、節度使が反乱(安史の乱)が始まる。安史の乱で楊貴妃は殺害される。

 東南アジア(インドネシア)でシャイレンドラ朝が成立。ラジプートの戦乱期のインドでは、パーラ朝やラシュトラクータ朝が成立。

 50年、アッバース革命でウマイヤ朝が滅亡。アッバース朝が成立。

 バルカン半島では、ブルガール人が侵入。

 51年、フランク王国でカール=マルテルの子だあるピピンが即位。メロヴィング朝からカロリング朝に代わる。ピピンは、同51年、ランゴバルドからラヴェンナを奪還。56年、ラヴェンナをローマ教皇へ寄進。

 56年、イスラム勢力下のスペインでは、ウマイヤ朝の残党が後ウマイヤ朝を建国。

年代別前半

740年代

 国分寺建立の詔。墾田永年私財法成立。

 新羅王朝(韓国)、慶州石窟庵(大仏)を完成。唐王朝で楊貴妃が玄宗の后になる。

 中国内陸部で、ウイグルが東突厥を滅ぼし、建国。

730年代 フランク王国、イスラムを撃退

 新羅王朝(韓国)が、唐王朝(中国)から領土を獲得。

 フランク王国、トゥール・ポワティエの戦いでイスラム勢力(ウマイヤ朝)を撃退。

720年代 聖像禁止令

 『日本書紀』完成。三世一身の法が成立。聖武天皇が即位。中国北東部の渤海との交流が始まる。

 唐王朝(玄宗)が、募兵制を導入。

 26年、ビザンツ皇帝レオン1世が聖像禁止令を出す。これにより、東方正教会とローマ=カトリックの関係が悪化する。

710年代 イスラム、スペインを征服

 奈良の平城京に都が遷る。

 新羅王朝(韓国)が開城(ケソン)に築城。唐王朝で玄宗が即位。武韋の禍が終わり、改元の治が始まる。

 イスラム勢力(ウマイヤ朝)、インドへ侵攻

 ビザンツ皇帝に、レオン1世が即位。バルカン半島にアヴァール人が侵入。

 ローマ教皇には、グレゴリウス2世が即位。フランク王国(北フランス)では、カール=マルテルが宮宰に就任。スペインの西ゴート王国(ゲルマン民族)がイスラム勢力(ウマイヤ朝により滅ぼされる。

700年代

大宝律令完成。和同開珎が鋳造される。