17世紀前半の世界 ドイツ三十年戦争と 徳川家康

 17世紀前半、日本は戦国時代が終わり江戸時代に入った。ヨーロッパでは、最大の宗教戦争、ドイツ三十年戦争が発生。この戦争により、

各国の状況は

後の時代 17世紀後半
 イギリス革命とルイ14世

前の時代 16世紀後半
 太陽の沈まぬ国スペイン

年代別

1640年代
 ウェストファリア条約と
 ピューリタン革命

 43年、ルイ14世が即位。マザラン宰相が政治を取り仕切った。そして、48年にウェストファリア条約を締結。ドイツ三十年戦争が終結。神聖ローマ帝国は事実上解体。一方で、オランダとスイスの独立が認められた。

 同じころ、イングランドではピューリタン革命が勃発。国王が処刑。クロムウェルの独裁が始まった。これに触発されたフランス貴族は、マザラン政権に対してブロンドの乱を起こした。

 日本は、徳川家光の時代である。

 李自成は、明王朝を滅亡。しかし、清王朝が北京に入城した。

 オランダは、東南アジアのポルトガル領マラッカを占領。オランダ人探検家タスマンがニュージーランドを探検。ムガル帝国のシャージャハンは、アグラからデリーに遷都。南インドのヴィジャヤナガル王国を滅ぼした。

 ポルトガルがスペインから独立した。

1630年代
 タージマハル

 ドイツ三十年戦争では、スウェーデンが参戦。さらに、フランスも参戦。ガリレオが宗教裁判にかけられたのもこの時である。

 日本の徳川家光は、島原の乱を受けて鎖国を完成させる。

 後金のホンタイジは、国号を清に変える。明王朝では李自成の乱が発生。

 ムガル帝国(インド)では、シャージャハーンが世界遺産のタージマハルを完成。アンボイナ事件に敗れたイングランドは、インド経営に力を入れた。ベンガルやマドラスに拠点を築いた。オスマン帝国(トルコ)はバグダード(イラク)を占領。

 ロシアは、アゾフを占領。オホーツク海の探検が始まった。

1620年代
 ピグリムファーザーズがアメリカへ

 ドイツ三十年戦争では、デンマークが参戦。

 日本では、三代将軍徳川家光が将軍に。

 後金では、ホンタイジが皇帝に即位。朝鮮を属国にする。オランダが台湾を占領。

 東南アジアでアンボイナ事件。オランダがイングランドに勝利。イングランドは東南アジアから撤退し、インドとの交易に力を入れる。同じ頃、東南アジアのタイでは山田長政が毒殺された。ムガル帝国(インド)では、シャー=ジャハーンが即位。サファヴィー朝(イラン)は、ポルトガルからホラズム等を奪回。

 フランスではルイ13世が宰相にリシュリューを指名。ユグノーと争う。イングランドでは、チャールズ1世が即位。貴族は権利の請願を提出をするも、チャールズ1世は議会を停止。

 アメリカでは、スチュアート朝の政治を嫌ったピューリタン(ピグリムファーザーズ)が北米へ移住。プリマス植民地(後のマサチューセッツ州)を建設。ボストン市を建設した。オランダはニューアムステルダム(後のニューヨーク)植民地を建設。

 イングランドの哲学者ベーコン死去。フランス人哲学者で漢と『方法序説』。イングランドの医学者ハーヴェーが血液住管の法則を発見。

1610年代
 三十年戦争勃発

 神聖ローマ皇帝のプロテスタントの弾圧を受けて、ベーメン(チェコ)が反乱。これにより、ドイツ三十年戦争が勃発。

 日本では、大坂夏の陣で豊臣家が滅亡。戦国時代が終結。

 中国東北部ではヌルハチが後金(のちの清王朝)を建国。明王朝では東林派と非東林派で党争が起こる。

 東南アジアのタイに山田長政が来航。南インドで、マイソール王国が建国。

 東欧では、ブランデンブルク=プロイセン同君連合が成立。この国は、のちにプロイセンになる。フランスでは、ルイ13世が即位。三部会を開く。

 イングランドの劇作家シェイクスピアが死去。

1600年代
 スチュアート朝とロマノフ朝

 神聖ローマ皇帝のルドルフ2世が、ベーメンでプロテスタントを弾圧。

 日本では、関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康が江戸幕府を開く。同じ頃、オランダ船が難破。徳川家康が外交顧問にオランダ人とイギリス人を迎える。

 明王朝では、マテオ=リッチが教会を建てる。ムガル帝国ではアクバル帝が死去。オスマン帝国ではアメフト1世が即位。

 ロシアでは、ロマノフ朝が成立。イングランドでは、エリザベス女王が死去。チューダ朝からスチュアート朝になる。ジェームス1世は王権神授説をとり、絶対王政をとる。

 アメリカでは、イングランド・フランス・オランダが東インドが会社を設立。フランスは早々に撤退した。イングランドは、ヴァージニア植民地を建設。フランスはカナダのケベックに植民を開始。

 イタリアの天文学者ケプラー「天体の三法則」。イングランドでは『ハムレット』が初演。スペインの作家セルバンテス『ドン=キホーテ』