概要
ここでは、コロンブスが発見する16世紀以前の南北アメリカ大陸の歴史を見ていきます。
地理
アメリカの先住民は、アジアの人々と同じ黄色人種(モンゴロイド)である。彼らは、ベーリング海峡を渡り、アラスカから太平洋沿いに広がった。
- 北アメリカ 狩猟と採取が中心
- 中央アメリカと南アメリカ トウモロコシなどの農耕文化
アメリカ原産の農作物
トウモロコシ、サツマイモ、ジャガイモやトマトなど。
これらの農作物は、16世紀の大航海時代にアジアやヨーロッパに広まった。
紀元前2000年ごろから、農耕文化が形成。独自の文明が形成された。
歴史
中央アメリカ
紀元前1200年ごろ、メキシコ湾岸でオルメカ文明
アメリカ大陸最初の文明
母なる文明といわれている
紀元前1000年ごろ、ユカタン半島のマヤ文明
紀元前1世紀、メキシコ高原(ユカタン半島の北)、テオティワカン文明。太陽のピラミッドなどの建築物を残した。
4世紀、マヤ文明が全盛期が終わる。
マヤ文明は、ピラミッド状の建物、二十進法、精密な歴法、マヤ文字が特徴。
9世紀、マヤ文明が衰退期にはいる。
14世紀、テオティワカン文明が起こったメキシコ高原に北方からアステカ人が侵入。アステカ王国が成立。都はテノチディトランとよばれた。アステカ王国は王による神権政治が行われた。
16世紀、スペインのコルテスがアステカ王国を征服
南アメリカ
紀元前1000年ごろ、アンデス高地北部にチャピン文化
15世紀半ば、インカ帝国が成立。
都はクスコ。
マチュピチュのように険しい山岳地帯に都市を作る。石造建築技術に優れていた。灌漑施設を使って、トウモロコシの栽培。文字を使用せず、縄の結ぶ目で情報を伝えた(キープ)。太陽を崇拝し、国王(インカ)は太陽の化身とされた。
16世紀、スペインのピサロがインカ帝国を征服
アメリカになかったもの
金や銀が豊富に取れた。金属では青銅器を使用し、鉄器を使用しなかった。さらに車輪や馬は使われていなかった。