現代

 ここでは、20世紀と21世紀の歴史を見ていきます。

 この時代は、1890年代以降の時代である。日本史でいえば、明治後半以降の歴史で、日清日露戦争以降の歴史である。

現代の論点

グローバル化の時代

 近代のテーマは、「世界の一体化」であった。この時代に各地域世界は常時交流することになった。しかし、それでも各地域の特色は残っていた。

 しかし、現在(21世紀)において、世界の動向は日常生活に及ぼすようになっている。アメリカ大統領選挙の結果は、翌日の日本の株価に大きな影響を与えている。また、2019年に中国で発見されたコロナウィルスは、全世界をロックダウンにさせた。

国民国家とナショナリズム

 国民国家の概念は、18世紀後半の革命の世紀に登場した。フランスとアメリカである。19世紀に入ると多くの国民国家が誕生した。しかし、多民族国家が存在した。

 しかし、20世紀初頭の2つの大戦で多くの民族が独立した。その象徴が1960年のアフリカの年であった。

 ただ現在も、政治的経済的な安定を図るために排他的なナショナリズムを掲げだり、少数民族の迫害による内戦も少なくない。

アメリカの時代

 近代の終わりの覇権国は、多くの海外植民を持っていたイギリスであった。しかし、2つの大戦でイギリスは没落した。代わりに派遣国になったのがアメリカである。

 アメリカは、イギリスから多くの植民地を独立させることで市場を拡大させていった。

近代化への疑問

 20世紀に入ると、19世紀まで進んだ近代化の流れに疑問を持つようになった。その大きな要因は第一次世界大戦であった。

 近代化とは、ヨーロッパ風の自由主義的な政治・経済・文化の仕組みである。

 20世紀は、この近代化した世界の修正が行われていく。多くの植民地が独立。労働規制などの社会権の確立。などがその一例である。

大量生産・大量消費

 普通選挙の導入や社会主義政党の台頭によって、多くの人々が政治に関与するようになった。これに伴い、一般庶民の生活レベルは徐々に向上していった。また、産業革命によって大量生産も可能になった。

 これにより、大量消費の時代を迎えた。1920年代のアメリカの黄金期はその先駆けであった。

現代文化と新たな課題

 科学技術の進展は、人々の生活を豊かにする一方で、国家の枠組みを超えて解決しなければならない問題も現れた。環境問題は、その一つである。SDGsはその観点から作られたものである。

教科書の流れと時代区分

帝国主義とアジアの民族運動

 この章では、第一次世界大戦前の世界の様子と第一次世界大戦の要因になった帝国主義政策を見ていきます。

二つの世界大戦

 ここでは、20世紀前半の歴史を見ていきます。具体的には、2つの大戦と世界恐慌を見ていきます。

冷戦と第三世界の独立

 ここでは、20世紀後半の歴史を見ていきます。ここでは2つの軸が重要になっていきます。1つ目は東西冷戦です。2つ目はアジアアフリカ諸国の独立です。

現在の世界

 ここでは。21世紀の歴史を見ていきます。日本でいう平成・令和時代である。ソ連などの社会主義国が次々崩壊する中、新たな問題が噴出していきます。