1830年代の世界 エジプト=トルコ戦争

 19世紀前半のヨーロッパは、市民革命の真っただ中にあった。そのころ、アメリカではカルフォルニアでゴールドラッシュが発生した。

国別地域別

後の時代 1840年代
 48年革命とアヘン戦争

前の時代 1820年代

年代別後半

1840年 エジプト=トルコ戦争終結

 ロンドン会議でエジプト=トルコ戦争が終結。

 ハワイ王国成立。

 イギリス、ニュージーランドを領有。

 スペインで軍事独裁政権が成立。

 アメリカ大統領選挙では、政権交代が発生。ホイッグ党のハリソン大統領が誕生。

1839年

 日本では、モリソン号事件をきっかけに、蘭学者の弾圧を行う。(蛮社の獄)。朝鮮王朝では、キリスト教大迫害が行われ、フランス人宣教師が殺害される。

 オスマン帝国、ギュルハネ勅令で西洋化政策(タンジマート)を始める。

1838年

 第1次アフガン戦争が始まる。

 イギリスで、チャーチスト運動が始まる。

1837年

 天明の大飢饉を受けて、大塩平八郎の乱がおこる。日本でモリソン号事件が起こる。

 イラン、ヘラートを占領。

 イギリス、ヴィクトリア女王即位。人民憲章を決議

 フランス人のフーリエが亡くなる。

1836年

 フランス七月王政でテイエール内閣が成立。ルイ=ナポレオンが革命に失敗。アメリカへ亡命。

 テキサスのメキシコからの独立をアメリカが承認。アメリカ大統領選挙では、民主党ピューレンが独立。スペインがラテンアメリカの独立を承認。

年代別前半

1835年

 南アフリカのブール人が北方へ移動。

 アメリカの発明家モールス氏が有線の電信機を発明。この頃からアメリカの産業革命が始まる。

1834年

 日本、水野忠邦が老中になる。

 イギリス、帝国内での奴隷制を廃止。東インド会社の中国貿易の独占権を廃止。

 フランスで労働者暴動。スペインで欽定憲法発布。ドイツ関税同盟が成立。

 アメリカでは、反ジャクソン派がホイッグ党を結成。

1833年

 日本で天明の大飢饉。

 第1次エジプト=トルコ戦争が終結。オスマン帝国はエジプトの独立を認める。

 イギリス、工場法を制定。児童労働に規制が入る。

 アメリカで、奴隷制廃止協会が成立。

1832年

 中部イタリアのカルボナリ革命が鎮圧。ロシアもポーランド反乱を鎮圧。

 イギリスで第1回選挙法改正。都市の資本家に選挙権が与えられる。

 アメリカ大統領選挙では、現職の民主党ジャクソン大統領が再選。

1831年

 日本、薩摩藩や長州藩が近代改革を始める。

 イギリス東インド会社、マイソールを支配。

 第1次エジプト=トルコ戦争が始まる。

 ベルギーがオランダから独立。中部イタリアでカルボナリ革命が始まる。マッツィーニが青年イタリア活動。

 フランスの産業革命が始まる。

 イギリス人科学者のファラデーが電磁誘導電流を発見。ドイツのヘーゲルが亡くなる。ドイツ人作家ゲーテが『ファウスト』を発表。

1830年 七月革命

 オスマン帝国、ギリシャの独立を容認。

 ロシアと同君連合のポーランドで大反乱。

 フランス七月革命で七月王政が始まる。フランスは北アフリカのアルジェリアを領有。七月革命はオーストリアへ波及。自由主義運動が起こる。

イギリスで、ウィリアム4世が即位。イギリスで世界初の鉄道が完成。70年ぶりのホイッグ党政権が成立。グレー首相が誕生。

アメリカでは、インディアン強制移住法が成立。南アメリカでは、ベネズエラとエクアドルが独立。

 フランス人哲学者のコント『実証哲学講義』