1840年代の世界 48年革命とアヘン戦争

 19世紀前半のヨーロッパは、市民革命の真っただ中にあった。そのころ、アメリカではカルフォルニアでゴールドラッシュが発生した。

国別地域別

後の時代 1850年代
 クリミア戦争とペリー来航

  日本では、ペリーが来航。清王朝は、太平天国の乱とアロー戦争が同時進行で進んでいた。

 ヨーロッパでは、クリミア戦争が展開されていた。

前の時代 1830年代
 エジプト=トルコ戦争

フランスの七月革命ではじまった。七月革命の影響は、ヨーロッパを駆け巡った。また、イギリスでは第1回生協法改正が行われた。

 中東では、エジプト=トルコ戦争が展開されていた。

年代別後半

1850年 カリフォルニア州成立

 アメリカ、カリフォルニアが自由州として州に昇格。ミズーリ―協定がくずれ、南北戦争の遠因になる。

1849年 ゴールドラッシュ

 イギリス、インドのパンジャーブ地方を併合。

 アフリカでは、イギリス人探検家リヴィングストンがナイル川上流探検。

 イギリスで航海法を廃止。オーストリアは、ロシアの支援を受けてハンガリーの反乱を鎮圧。

 アメリカでは、ゴールドラッシュの影響でカリフォルニアへの移住者が増大。彼らはフォーティーナイナーズと呼ばれる。

1848年 48年革命

 イランでハーブ教徒の乱がおこる。イギリス領南アフリカでブール人のトランスヴァール共和国成立。

 2年前の大凶作の影響で、フランスで二月革命が発生。七月王政が倒れる。これをきっかけに48年革命が始まる。イタリアでは、ミラノ蜂起がおこる。オーストリアでウィーン三月革命でメッテルニヒが亡命。プロイセンでもベルリン三月革命が起こる。ロシアは、ポーランドの反乱を鎮圧。

 アメリカ、アメリカ=メキシコ戦争でメキシコに勝利。カリフォルニアを獲得する。このカリフォルニアでゴールドラッシュが起こる。大統領選挙では、ホイッグ党テーラーが勝利。

 イギリスの経済学者ミルが『経済学原理』を発表。ドイツの経済学者マルクスとエンゲルスが『共産党宣言』を発表。

1847年 リベリア共和国成立

 アフリカで、アメリカから帰国した黒人がリベリア共和国を建国。

 イギリスで、10時間労働法が成立。

1846年 ヨーロッパ大凶作

 インド、第一次シク戦争。

 前年のアイルランド大飢饉が続く。フランスも凶作になる。 アイルランド大飢饉を受けて、イギリスでは、穀物法を廃止。ピール内閣退陣。ロシア領ポーランドで反乱。

 アメリカ、カナダからオレゴンを獲得。アメリカ=メキシコ戦争が始まる。

年代別前半

1845年 じゃがいも大飢饉

 アイルランドで大飢饉。多くのアイルランド人がアメリカなどへ移住。

 アメリカ、メキシコ領であったテキサスを併合。

1844年 モールス信号

 イランで、ハーブ教が起こる。

 ギリシャが立憲君主制へ移行。

 アメリカ大統領選挙では、民主党のポークが勝利。

 アメリカのモールス氏が電信機を発明。

1843年 アイルランド独立運動

 オコンネルのアイルランド自治運動。

1842年 清王朝、アヘン戦争に敗北

 清王朝、アヘン戦争でイギリスに敗北。南京条約を結ぶ。これをうけて、日本も異国船打払令を緩和。

 イギリス、東南アジアのボルネオ島北部を占領。

 アメリカとイギリス領カナダの国境が確定する。

1841年 天保の改革

 水野忠邦が老中になる(天保の改革)

 エジプト、キプロス島を放棄。この頃からアフリカ内陸部の探検ブームが起こる。

 イギリス、ピール内閣が成立。

 アメリカ大統領ハリソンが亡くなり、タイラー大統領が後を継いだ。

 ドイツの経済学者リストが『国民経済学体系』で保護貿易政策を唱える。

1840年 エジプトの事実上独立

 清王朝(中国)で、アヘン戦争勃発。

 ロンドン条約で、エジプトの独立が認められる。

 アヘン戦争勃発。アメリカ大統領選挙ではホイッグ党ハリソン氏が勝利