日本の歴史

概要

 日本の歴史は、近現代はもちろん古代から世界の影響を受け続けていた。

 日本は、他の国と同じように集団で動物を狩ったり、草木を収穫したりして、生活をしていた。弥生時代に入ると水田耕作が始まる。豊富な水資源があったため、大きな集団になるのには時間がかかった。その後、小規模なクニが成立。互いに争うようになった。西日本のクニは、危険な航海を行い、中国の皇帝に朝貢を行い、権威付けをしていた。その代表が3世紀の邪馬台国の卑弥呼である。5世紀頃には、近畿の豪族の連合政権であるヤマト政権が日本の大部分を統一した。

 7世紀、中東でイスラム教が成立する。同じ頃に活躍したのが聖徳太子である。中国(隋)に遣唐使送り、中国の人事制度(九品中正→官位十二階)や法制度(律令制度→十七条の憲法)を導入した。大化の改新で、天皇中心の国家を形成した。天皇と貴族を中心とした貴族政治が展開された。しかし、9世紀頃になると武士がおこり、地方の政治は武士に依存するようになる。

 12世紀には、武家政権(平氏政権、鎌倉幕府)が成立する。天皇(朝廷)と将軍(幕府)の2元政治体制が展開された。

 16世紀、世界は大航海時代に入る。その頃、京都は、応仁の乱で荒廃し、室町幕府は力を失っていた。そのため、地方の人々は独自の政権を樹立し、互いに戦闘を繰り返していた。戦国時代である。16世紀後半、織田信長は、京都に入り、室町幕府を滅亡。京都を復興した。その後、豊臣秀吉が天下を統一。17世紀、徳川家康が江戸幕府を成立。身分制度を重視、2世紀半にわたる平和な時代をもたらした。

 18世紀末、フランス革命が発生。同じ頃、ヨーロッパでは産業革命が起きていた。19世紀なかばには、日本にペリーが来航。江戸幕府が幕を閉じ、明治新政府が樹立。近代化政策を展開した。19世紀末に、大日本帝国憲法を制定。帝国議会を開いた。

 1890年、ビスマルク体制が崩壊し、露仏同盟が成立。ヨーロッパの国際関係に緊張が入る。日本は、3つの戦争(日清戦争、日露戦争、第1次世界大戦)で勝利、大国の仲間入りを果たす。20年代に関東大震災が起こる。この頃から経済が低迷。政治不信も広がる。国民は、政党よりも軍部を指示するようになる。第2次世界大戦に入っていく。

 1945年、終戦。焦土と化した日本も、高度成長で再び大国の仲間入りを果たす。70年代のオイルショックで低成長に。90年代に入ると、長期の経済低迷期に入る。

現代

平成令和時代

 このサイトでは、19世紀末(1890年代)からを現代としている。日本では、1890年に帝国議会が開かれる。それ以降を現代として考えている。この時代は3つの区分で考える。

  • 平成令和時代(1990年代以降)
  • 戦後(1950年代〜1980年代) 終戦から昭和時代の終焉
  • 戦争の時代(1890年代〜1940年代) 大日本帝国憲法成立〜終戦

 平成の始まると、バブル経済が崩壊。長期の経済低迷期に入る。阪神大震災や東日本大震災などの災害も多く発生した時代でもあった。

昭和時代 大戦後の日本

 第二次世界大戦で焦土と化した日本。しかし、瞬く間に復興を果たし、60年代にはオリンピック、70年代に大阪万博を開催した。しかし、70年代のオイルショックをきっかけに低成長期に入っていく。

明治大正昭和 戦争の時代

 大日本帝国憲法が成立し、帝国議会が始まる。この時期に日本は多くの戦争を経験する。日清戦争、日露戦争、第1次世界大戦である。戦争に勝利することで日本は、国際的に影響力を高めていく。また、これにあわせて、民主主義の声が高まる。第1次世界対戦の頃に普通選挙が導入。政党政治も本格化した。

 しかし、第1次世界大戦がおわると、日本は大規模な恐慌に入る。関東大震災がそこに拍車をかける。長い不況は、日本への不満につながった。これに応えたのが軍部であった。

近世 

幕末~明治 日本の近代化

 このサイトでは、16世紀から19世紀を近代・近世と捉えている。この時代は2人の偉人が登場する。坂本龍馬と織田信長である。織田信長は、16世紀後半に活躍した戦国大名(政治家兼軍人)で、室町幕府を終わらせた。同時期に活躍したのが徳川家康である。

 坂本龍馬が活躍したのは、19世紀半ば、ペリー来航の時期である。日本は開国し、江戸幕府が幕を閉じる。ここでは、坂本龍馬の活躍した時代で2つに分けている。

  • 後半 19世紀後半
  • 前半 16世紀前半〜19世紀前半

 後半は、ペリー来航で始まる。世界は帝国主義の時代である。産業革命をおえた欧米諸国は、アジア・アフリカに多くの植民地を求めた時代である。日本は植民地にされないように、近代化を進めていた時代である。江戸幕府が幕を閉じ、中央集権的な明治新政府が樹立。下級武士であった幕末の志士たちが政府の中枢に入る。その代表が伊藤博文である。そして、近代化を進めていく。その集大成が、大日本帝国憲法(明治憲法)と帝国議会である。

江戸時代

 日本の近世は、江戸時代を指す。江戸幕府は、17世紀から19世紀なかばまで2世紀半続いた長期の政治体制である。

 16世紀、世界は大航海時代である。ヨーロッパ諸国が日本などのアジアへ交易を開始した時代である。その頃の日本は、戦国時代である。この時期に活躍したのが織田信長である。ヨーロッパから伝わった最新兵器である鉄砲をつかって活躍した。その後、豊臣秀吉が天下を統一した。17世紀初頭、徳川家康が江戸幕府を開く。家康は戦乱の世に戻らないように秩序を重視した。長期の平和は、商業や文化を育んだ。一方で、坂本龍馬のように、実力はあっても出世できない人々も多くいた。この歪みが表面化したのが幕末である。

中世

武士の時代(鎌倉室町時代)

 このサイトでは、7世紀のイスラム教の成立をもって、中世の始まりとしている。その頃の日本は、聖徳太子の時代である。

 歴史学では、封建制の時代を中世。それ以前を古代と捉える。日本では、平安末期には律令制は崩壊し、荘園制(封建制)が成立したとされている。

 12世紀末、源頼朝が鎌倉幕府が成立。御恩と奉公による封建社会が成立した。13世紀初頭の承久の乱で、朝廷と幕府の力関係は逆転した。しかし、13世紀末の蒙古襲来で幕府の力は衰える。14世紀に鎌倉幕府は滅亡した。南北朝の動乱の時代へ入る。この動乱期に足利尊氏が京都に室町幕府を開く。

 14世紀末、南北朝が統一。この頃に足利義満が金閣寺を建立。14世紀なかば、京都で応仁の乱が発生。京都は焦土と化し、室町幕府は機能不全。地方の人々は、その土地の有力者(戦国大名)に従うようになる。戦国時代の始まりである。

公家の時代(飛鳥・奈良・平安)

 7世紀、世界ではイスラム教が成立する。同じ頃、日本で活躍したのが聖徳太子である。当時は、天皇(大王)を中心とした豪族の連合政権であった。7世紀なかばの大化の改新によって、天皇中心の政治が展開された。その一環が公地公民制である。豪族から土地を取り上げて、すべての土地は天皇のものとした。

 8世紀は、奈良時代。藤原氏などの貴族が権力闘争が展開された。中国と仏教を重視。遣唐使が派遣され、奈良に大仏が建立された。墾田永年私財法で、制限付きで土地の私的保有が認められる。荘園制の始まりである。

 8世紀末に、平安時代が始まる。藤原北家の道長が摂政になり、その後、道長の子孫が摂関家と呼ばれるようになる。地方では、公地公民制が崩壊。地方の人々は、武装化。これが武士の起こりである。地方の事務も武士(在庁官人)が行うようになる。

古代

タイトルとURLをコピーしました