現代(1900年~)
歴史は、通常4つの年代分けられる。現代、近代、中世と古代である。
現代は、1890年代以降の時代を指す。アメリカやヨーロッパなどの先進国とアジア・アフリカなどの発展途上国の力関係が明確になった時代である。
若者にとっての現代(1980年代後半~)
現代は、おおむね4つの時代に分けて学ばれる。冷戦後、冷戦期、大戦期と帝国主義の時代である。
ここでは、冷戦の終了後の歴史を取り扱う。日本でいうと、平成・令和時代の歴史である。冷戦は、89年12月のマルタ会談で終結した。その象徴は、ベルリンの壁の崩壊である。この時代の歴史は、現在進行形の国際問題を取り扱うことになる。
若者にとって、ベルリンの壁の崩壊はおじさん世代にとっての太平洋戦争のように遠い昔のことである。それでも教科書では今でも太平洋戦争以後を現代としている。これに関しては少し違和感を持っている。そのため、1980年代後半以降、新現代として扱っていこうとおもいます。
おじさんにとっての現代(1940年代後半~)
一般的に言われている現代である。日本でいうと、昭和中期と後期に当たる。第二次世界大戦後の世界は、アメリカとソ連の冷戦の時代である。一方で、アジアアフリカで多くの国が独立した時代でもあった。
ここでのポイントは、3点である。1つ目は、アメリカとソ連の関係である。この2国の関係は緊張と緩和の繰り返しであった。その様子を原因とともに見ていきます。2つ目は、ヨーロッパの再興である。植民地を失ったヨーロッパ諸国がどのように復活を果たしていくかを見ていきます。3つ目は、第三世界の台頭である。かつて、植民地であったアジア・アフリカがどのようにして、政治的・経済的に独立していくかを見ていきます。
世界大戦の時代(1910年~)
20世紀は、戦争の世紀といわれている。その象徴は20世紀前半に行われた2つの世界大戦である。この時期は、ロシア革命や世界恐慌などの事件もときている。ちなみに、日本では、大正時代と昭和初期の時代にあたる。
ここでのポイントは、4点である。1つめは、列強(欧米諸国)の外交関係である。常に戦っていたのは、イギリスとドイツである。どの国がイギリスに味方し、どの国がドイツに味方をしたのかを見ていきます。2つ目は、アメリカの台頭である。この時代は、アメリカがイギリスを追い抜き、覇権国になる時代でもあった。3つ目は、植民地の抵抗である。世界大戦の影響によって植民地の発言力が高まった。その過程を見ていきます。4つ目は、平等の時代である。この時期に、労働者や女性の地位が向上していきます。
帝国主義の時代(1890年~)
ここでは、ビスマルク失脚から、三国協商(イギリス陣営)が構築される過程を見ていきます。日本でいうと、明治後期に当たる。
ここでのポイントは、3つである。1つ目は、ヨーロッパの外交である。この時期、同盟関係がかなり変動する。私は、イギリスとドイツを軸に学んでいきました。2つ目は、労働者階級の台頭である。この時代の政治の中心は、資本家(都市の富裕層)が中心であった。一方で、都市での格差が問題であった。そのような中で共産党などの社会主義勢力が発言力を伸ばした。3つ目は、植民地の拡大である。アジア・アフリカ地域がどのように分割されていったのかを見ていきます。
近代 16世紀から19世紀
近代の始まりは、16世紀と考えられる。この時代、大航海時代やルネサンス、宗教改革などが起こった。これを機に世界は大きく割っていく。日本は、戦国時代、江戸時代、明治時代にあたる。
1つ目は産業の変化である。16世紀の産業の中心は農業であった。しかし。大航海時代や産業革命によって、産業の中心は商工業に変化した。それに伴い、都市の富裕層も政治に参加するようになった。
2つ目は、アジアとヨーロッパの力関係である。16世紀時点の国際社会はアジア中心で回っていた。しかし、19世紀末になると、アジア諸国はヨーロッパの植民地になっていた。
金持ちの時代(1810年代~1880年代)
19世紀後半、日本は明治新政府が成立。列強(ヨーロッパ諸国)に追いつくために必死になったいた。
一方、ヨーロッパは、アジアアフリカ地域の植民地化を進めていた。
革命の時代(18世紀後半~1810年代)
江戸時代後期。ヨーロッパは市民革命の時代である。フランスを中心に富裕層への選挙権が拡大した。この頃から、アジアとヨーロッパの力関係が拮抗してくる。
王様の時代(16世紀から18世紀前半)
ヨーロッパ諸国のアジア進出は16世紀から始まった。16世紀のスペイン、17世紀のオランダ、18世紀のイギリス・フランスがメインで動いていた。しかし、この当時もっとも力を持っていたのはアジアの4大帝国である。トルコのオスマン帝国、ペルシャのサファヴィー朝、インドのムガル帝国、そして中国の清王朝である。
中世 宗教の時代(7世紀から15世紀)
7世紀に成立したイスラム教は、瞬く間にスペインからインド・中央アジアにわたる大帝国になった。その後ぶんれつして、トルコのオスマン帝国、イランのサファビー朝、インドのムガル帝国という3大帝国になっていく。
一方、ヨーロッパ圏でもキリスト教が重要視された時代であった。しかし、中世の後半になるとその権威は薄れていった。
古代1 ローマ帝国の時代
1世紀、共和政ローマは帝政ローマになった。彼らは同じころ、同じころに成立したササン朝ペルシアとキリスト教、そしてゲルマン民族などの異民族の侵入によって苦しめられた。
古代2 紀元前の世界
四大文明から、漢王朝とローマ帝国という2大帝国ができる時代。
キリスト教もイスラム教もない時代。多くの人々はギリシャ神話などの多神教を信仰していた。